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【書 名】ヤンエロ~君を愛するが故に~
【発売日】2013年12月20日

【価 格】1296円(本体1200円+税)

Stanettoの人気CDシリーズを書籍化!!

2013年1月に発売されたCD『ヤンエロ~愛するが故に~』1作目をベースに、CDのエピソードの間を補う物語を綴った書籍が12月20日に発売。
知られざるナオの内面や恋人との日々、そして官能的な行為を余すところなく収録。
さらに、初回生産分のみに収録された「ヤンデレにならなかった(?)救済ルート」や、ナオbot(@nao_yanero)の反応語句を全てテキスト化。

ナオが選ぶのは“救済”か“ヤンデレ”か……。

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 ストーリー

卒業を間近に控えている大学4年生で、あなたが所属しているサークルの先輩の男性ナオ。
感情表現が乏しく、何を考えているのかわからないミステリアスな彼に、
あなたは密かに想いを寄せていた。
しかし、じつは彼もあなたに好意を寄せており、
お互いの想いを知ったふたりは、晴れてつき合うことになる。

想いが通じ合ったふたりは、どこからどう見ても幸せいっぱいのカップル。
ふたりの幸せは続くかのように思えた。

しかし、ナオは卒業と同時に仕事が忙しくなる。
いっしょに過ごせる時間も次第に少なくなっていく。
気持ちのすれ違いとともに、噛み合っていた歯車は少しずつ違えていって――。

――愛か、狂気か。

男性視点で歪んだ愛を描く、衝撃の物語をあなたに。

 小説裏話~Stanetto・スタッフ小夜氏~

こんにちは、Stanettoのスタッフ小夜です。
この度はKADOKAWA様から小説「ヤンエロ~君を愛するが故に~」が発売されます。
スペースをお借りして、小説の裏話をしても良いと許可をいただいたので、お付き合い頂けますと幸いです。

■裏話1. ナオbotを掲載の巻末特集はなんと13ページ!?

今回「ヤンエロ」の一弾目でナオが主人公だったらどんな内容の小説でも良いというありがたいお話を頂きました。
丁度このお話を頂いたのが、ヤンエロ2の企画をやっている最中だったと思います。
ナオのbotからレンbot(※ヤンエロ2のキャラクター)に変えようと思っている最中でもあったので、内容を決めるよりまず最初に「botの内容を掲載してはいただけませんでしょうか?」とお願いをしました。
担当の方に、快くご返答を頂き今回巻末特集として掲載が実現!
完成されたものを確認したんですが、13頁もあり驚いてしまいました。
巻末特集だけでもそんな量になるとは思っていなかったので……。
ですがレンからナオに変わる時に「ナオを消さないで欲しい!」と仰った方達に、少しでも喜んで頂ける内容にはなったのではないかと思います。

■裏話2. 文章に慣れていない人でも楽しめる文章

まずお話を頂いた時に「ヤンエロ」を好きな方は、小説を読むのかなと思いました。
そこで私個人で使用しているtwitterアカウント(@sayo_stanetto)のフォロワーさんへTL小説を読むのかのアンケートを取ったり、担当の方と小説を書かれた藤谷さんにご相談をしながら、小説の形式を模索していきました。
そこであまり文章に慣れていない方でも読みやすいけれど、簡単すぎない文章に書いていただくことになりました。
なんという曖昧な表現なんでしょうか……?
ですがこれが一番正しくは思います。
小説の公式サイトからサンプルが出ていますので、実際読んでみて確かめてみてください。

■裏話3. 限りなくシチュエーションCDに近いヒロイン

ヤンエロは元々皆さん知っての通りシチュエーションCDで、作品のヒロインは聴いてくださった皆さんだと思っております。
そのため小説化するにあたり、ヒロインの存在が一番の懸念点でした。
ヒロインを出さないナオの過去を掘り下げる話にしようかとも思ったのですが、それはつまらないですし「エロ」が全く出来ないので、ヒロインを出すことにしました。
ですが、あまり個性をつけたくなかったので、小説を書く際に藤谷さんに三つお願いをしました。

1. 彼女視点にはせずナオの視点で書いてもらうこと。
2. 極力ヒロインの台詞を避けてもらうこと。
3. 「 」をつけることも極力避けてもらうこと。

……と、こんな感じに個性が出てしまうだろう箇所には気を遣って頂きました。
そのため完成形態は普通の小説と違った雰囲気があるものになったのではないかと思います。

■裏話4. 1/3に及ぶ官能的シーン

今回小説のお話を頂いた際に「官能的シーン」を全面的に出して欲しいということだったので、1/3くらいHシーンが入ってきます。特に「ヤンデレ」ルートがそういったシーンがメインになっております。
ヤンエロ1のアンケートで「比翼連理」のトラック(※夏に二人で温泉へ行く話)を最後まで聞いてみたいというお声をたくさん頂いていたので、小説版では掘り下げた内容にして最後までの描写を加えて書いてもらいました。

■裏話5. 小さなお話を集めたオムニバス小説

小説版・ヤンエロは日付け別の章に分けて、オムニバス形式の小説にしていただきました。今回このような形式をとったのは、CDと同じ仕様にしたいというのもあったのですが、少し空いた時間に少しずつ読み進めてもらえるものにしたくてでした。
また普段小説を読まない方でも楽しんで頂きたかったので、少し読むだけでも達成感があるといいと思いました。
また終わりが見えると次も読みたいと思ってもらえるのではないかと考え、各章ごとに5~10頁程度の内容に収めました。

■裏話6. CD「ヤンエロ~愛するが故に~」結末のその先とは?

ヤンエロの小説はCDをベースに、お話を書き起こしていただきました。
ですが、CDを聴いた方にも楽しんでもらいたいと思ったので、
新しく書き起こした部分も勿論多いですし、実はCD本編とは結末が違います。
結末が違うというのに少し語弊はありますが、CD本編ですと救済とノーマル共に「2013年12月24日」までのお話でした。
ですが、今回は救済のエンディングは2017年、ノーマルのエンディングは2014年となっていてCD本編のその先を楽しんで頂ける構成となっています。
そのためCDの内容をベースではありますが、新たな部分を書き起こした要素が多く、小説だけでも楽しめる内容になっているかと思います。また「想いの行き先」というビーズログ様で掲載されたSSも収録して頂いております。

色々お話いたしましたが、少しでも興味を持つ内容がございますと嬉しいです。
というわけで、12月20日に小説「ヤンエロ~君を愛するが故に~」が発売となりますのでよろしくお願いいたします。