『薄桜鬼』5年ぶりの単独イベント!
2018年6月10日、東京国際フォーラム ホールAにて、イベント“薄桜鬼 桜の宴 2018”が開催されました。
オトメイトの大人気シリーズ『薄桜鬼』の単独イベントとしては、なんと5年ぶりの開催! 当日はあいにくの悪天候でしたが、会場には多くのファンが詰めかけました。ここでは昼公演の模様をレポートします。
始まりの合図は土方さんの号令から!
まずステージに現れたのは、新選組隊士たちを演じる三木眞一郎さん(土方歳三役)、森久保祥太郎さん(沖田総司役)、鳥海浩輔さん(斎藤 一役)、吉野裕行さん(藤堂平助役)、遊佐浩二さん(原田左之助役)。
池田屋事件のあと、隊士たちは巡察に出ることに。三木さんが客席に向かって「おまえらも準備はできてるな。遅れずについて来いよ!」と呼びかけ、イベントが始まります。
シリアスな展開に思わず涙の朗読劇
イベントのメインは、津田健次郎さん(風間千景役)を含む6名のキャストによる朗読劇。
土方たちが巡察に行っている間、池田屋での戦いでケガをした沖田・藤堂は屯所で留守番をすることになります。
それでもじっとしていられず、稽古に出ようとするふたりをみんなが心配するというやりとりに、新選組の絆を感じました。
なかでも観客の笑いを誘ったのが、藤堂の怪我が完治したかをみんなで確かめる場面。沖田のデコピンと原田の拳を受けて、痛みに身悶える藤堂。そんな彼を演じる吉野さんも、苦しそうにステージ上に倒れ込み、臨場感たっぷりの演技で会場を沸かせました。
そんなコミカルな隊士たちの日常だけでなく、激しい戦いを描いたシリアスな展開も満載。
大切な人を守るため、自分の信念のため、そして新選組という場所を守るために命を賭け、変若水(おちみず)を飲んで“羅刹”へと堕ちる隊士たち。
その悲壮な思いと運命を、キャスト陣が熱のこもった演技で魅せ、切ない展開に涙するファンの姿も多く見られました。
世界観を盛り上げる吉岡亜衣加さんの歌声
朗読劇を盛り上げたのは、『薄桜鬼』シリーズの主題歌を10年にわたり歌い続けているアーティスト・吉岡亜衣加さん。『はらり』と『紅ノ絲』という、ファンの間でも人気の高い2曲を披露!
どちらも『薄桜鬼』には欠かせない楽曲ですが、個人的に『紅ノ絲』を生で聴けたのは今回が初めてのこと。主人公・千鶴の想いを織り上げたかのような繊細な歌詞と歌声に聴き入りました。
トークコーナーで10周年を振り返り!
トークコーナーでは、6名のキャスト陣が集まって、みんなで『薄桜鬼』の軌跡を振り返ります。イベントが始まってすぐ、口々に「『薄桜鬼』のイベントは5年ぶりだから少し緊張してる」と話していた皆さんですが、徐々にノリを取り戻した様子。
用意された年表の細かさに「ステージ上にいる俺たちですら見えない!」と総ツッコミが入ったり、司会進行役の三木さんが説明をするなか、ほかのキャストが自由におしゃべりをしたりと、フリーダムなやりとりで集まったファンを笑わせてくれました。
『薄桜鬼』Webラジオ“新選組通信”の話題になると、遊佐さんから「このくらいの頃から、萩の月が『薄桜鬼』の公式お菓子みたいになったんだよね(笑)」と思い出話が。また、ドラマCDの振り返りでは、津田さんが「ドラマCDのせいで風間がおもしろキャラになってしまった(笑)」と語ると、ほかのキャストから「確かに!」と同意の声が上がりました。
またここでは、2013年に開催された“薄桜鬼検定”から、“『薄桜鬼 随想録』で、雪村千鶴が潜入した島原の揚屋の名前は何でしょうか”という問題にキャスト陣が挑戦! 正解は“角屋(すみや)”なのですが、海外の地名やバブル時代のディスコスポットなど、全員自由な回答ばかり。出題者の三木さんも思わず吹き出すほどの盛り上がりを見せました。
温かなビデオレターや手紙も
コーナーの合間には、山口りゅうさん(天霧九寿役)&吉田裕秋さん(不知火匡役)のコンビ、坪井智浩さん(永倉新八役)、飛田展男さん(山南敬助役)、鈴木貴征さん(山﨑 烝役)からのビデオレターも公開!
山口さんと吉田さんは、同じ鬼仲間である津田さんといっしょに、おなじみの「薄桜、きー!」をやりたがり、津田さんが映像に合わせていっしょにコールするというひと幕も。
また、坪井さん、飛田さん、鈴木さんは、それぞれご自身の演じるキャラクターが『薄桜鬼 真改』で攻略対象になったことを、とても喜んでいました。
また、『薄桜鬼』総合プロデューサーを務める藤澤経清氏も登壇し、応援してくれているファンの皆さんへの感謝の言葉が綴られました。
ほかにも制作時のエピソードや裏話なども明らかに。ちなみに、飛田さんはゲーム第1作の前に収録をしたドラマCDのときから『薄桜鬼』に並々ならぬ熱意を注いでいたそう。共演した遊佐さんも「ゲームの音声を収録する前に、飛田さんといっしょにドラマCDの収録ができたのはすごくよかった」と思い出を振り返っていました。
最後は、イベント出演者の皆さんからファンに向けて、感謝の言葉が。途中、三木さんが近藤勇役・大川透さんからの手紙を読み上げ、その温かな内容に会場から大きな拍手が送られました。
退場時には、キャラクターボイスでひとりずつ別れを告げてくれたキャスト陣。それだけでなく、スクリーンに隊士たちが映し出され、“宴に来てくれたあなた”に向けての甘~いメッセージも……♪ 盛りだくさんの内容で大満足のイベントは、こうして幕を閉じたのでした。
エンディングコメント
吉岡亜衣加さん(アーティスト)
「いまこの瞬間、『薄桜鬼』を愛する皆さんといっしょにいられることをとてもうれしく思います。『薄桜鬼』シリーズの楽曲を歌い続けてきた10年間はあっという間でしたが、とても幸せです。これからも大切に歌っていきたいです」
津田健次郎さん(風間千景役)
「本日はご来場ありがとうございました。10年間、『薄桜鬼』とともに走り続けてきた方にも、最近『薄桜鬼』を知ったよという方にも、今日こうしてお会いできて嬉しいです。これだけ長くコンテンツが続くというのは、決して当たり前ではなく、皆さんの応援あってこそだと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします」
遊佐浩二さん(原田左之助役)
「これだけ長い間、愛され続ける作品というのはあまりないことだと思います。今日こうしてステージに立てているのは、ひとえに皆さんの応援のおかげです。これからも原田左之助役として、皆さんのお目にかかる機会があると信じています」
吉野裕行さん(藤堂平助役)
「いろいろな巡り合わせのおかげで、10年も作品が続きました。皆さんが支えてくれたからこそ、『薄桜鬼』はこれだけさまざまな展開ができるんだと思います。ファンの皆さんへの感謝はもちろん、新選組の皆さんにも感謝します」
鳥海浩輔さん(斎藤 一役)
「長いようであっという間の10年でした。『薄桜鬼』は毎年何かしらの展開があって、それはやっぱりファンの皆さんのおかげですよね。今後もまた、いろいろな形で皆さんの前に立つ機会があると思うので、引き続きよろしくお願いします」
森久保祥太郎さん(沖田総司役)
「5年ぶりのイベントで、最初は「“桜の宴ってこんなに固い空気だったっけ?」と思いました(笑)。そんなふうに最初はぎこちなかったんですが、すぐに『薄桜鬼』のイベントらしい空気を取り戻すことができました。『薄桜鬼』という作品には、“魂”という言葉が似合うと思います。これからもともに“薄桜鬼魂”を感じながら年月を過ごしましょう」
三木眞一郎さん(土方歳三役)
「1作目のゲームの収録のときに、作品に対する熱や、キャスト・スタッフ陣とのチームワークを感じました。それがファンのみなさんに届いたからこその10周年だと思います。これからも『薄桜鬼』をどうぞよろしくお願いいたします」
イベント概要
【イベント名】薄桜鬼 桜の宴 2018
【開催日】2018年6月10日(日)
【開催場所】東京国際フォーラム ホールA
【出演】
三木眞一郎(土方歳三役)
森久保祥太郎(沖田総司役)
鳥海浩輔(斎藤 一役)
吉野裕行(藤堂平助役)
遊佐浩二(原田左之助役)
津田健次郎(風間千景役)
吉岡亜衣加(アーティスト)
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