【超会議2016】刀剣の神髄を見た！刀鍛冶の仕事を目の前で見る超刀剣リポート【ビーズログ.com】

刀鍛冶の世界に興味津々！

2016年ニコニコ超会議の目玉のひとつ、超刀剣！

ここでは、岐阜県関市から来てくれた本物の刀鍛冶が目の前で、日本刀ができるまでの工程の一部を実演してくれます。

火の粉散る、危険と隣り合わせの匠の世界を目の前に見ることができるのです。ファミ通App for girls編集部では、2016年4月29日に行われた第1回の実演を見てきましたので、その様子をお伝えします。

開始時間直前になると、続々とお客さんが集まってきました。超刀剣の注目度の高さが窺えます。

刀鍛冶になるには、刀匠資格を持つ人のもとで数年修行をした後、文化庁の許可を得なければなりません。

この日の解説によると、現在刀匠資格保持者は150～200人ほどとのこと。きびしい修行を耐え抜いた限られた人が、刀匠と呼ばれるようになるのですね。

岐阜県関市は、全国の刀匠の1/10が集まっている、まさに刀鍛冶の町なのです！

▲詳しくてわかりやすい説明を聞かせていただきました！

実演は、火を起こすところから始まります。

▲カン、カンという音が響き渡ります。

この日は、髪の毛のセットが無意味になるレベルの強風。うまく火が付くか心配されましたが、見事な技術で着火すると、客席から拍手が起こりました。

▲赤い火とともに白い煙がぶわっと巻きあがります。

火入れを終えた後、刀鍛冶全員で神様が描かれている掛け軸に祈ります。

刀鍛冶の仕事は、大つちなどの重たい道具や火を扱う危険な仕事です。安全を祈願することは、欠かせないことなのですね。

▲手を叩き礼。神聖な空気が流れます。

いよいよ、熱して板状になった玉鋼を、大つちで何度も叩いて鍛錬する工程です。

▲なんと刀鍛冶4人がかりです！

大つちをガンッと振り下ろす姿は大迫力！　カンカンカンカンと小気味よいリズムで鍛錬が続きます。

▲鍛錬を何度もくり返して、少しずつ刀剣の姿になっていきます。

超刀剣では、刀鍛冶の実演を見るだけでなく、実際に体験できるようになっていました。抽選で当選した30名（本来20名のはずでしたが、運営のご厚意で増員されました）が、実際に熱した玉鋼を鍛錬することができます。

当選番号が呼ばれると「やったー！」という声があがります。

そのうれしそうな姿に、外れても祝福したくなっちゃいますね。

▲初めての大つちを、勇気を持って振り下ろす姿を応援しました！

抽選に外れてしまっても、本物の大つちを振り下ろせる体験コーナーが用意されていました。私も抽選に外れてしまいましたので、こちらで大つちを体験します。

▲ちゃんと扱いかたを教わってから挑みます。

▲重たい！　これを正確に振り下ろすのはたいへん！

大つちの重さは想像以上です。何度か振ったら、簡単に手にまめができてしまうと思います。これをずっとやっている刀鍛冶の皆さんを、心から尊敬しました。

今回は、貴重な刀剣の実物も展示されていました。

▲関の孫六の名でも知られる二代兼元作。

▲こちらは兼定。三代目兼定の名刀とのことです。

▲関市からいらした武士さんたちが、関市の観光をご案内～。

と、見どころが満載の超刀剣リポートでした！

今回ニコニコ超会議に来られなかった方も、関市にある関鍛冶伝承館で実演が見られるようです。刀鍛冶の技を見る旅もすてきですね。ぜひ、今度のレジャーの行き先にご検討ください！