歌あり、ダンスあり、アクションありの濃密な130分!

オトメイトの『Code:Realize ~創世の姫君~』を原作としたミュージカル「Code:Realize ~創世の姫君~」が、本日2018年5月17日より開幕!

初日公演前に開催された、囲み会見&公開ゲネプロの模様をレポートします。

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2014年にゲームが発売され、2017年10月にはTVアニメも放送された『Code:Realize ~創世の姫君~』

数々のミュージカルに出演している実力派俳優陣が出演するほか、ミュージカル「ヘタリア」、ミュージカル「王室教師ハイネ-THE MUSICAL-」などを手掛けてきた吉谷光太郎氏が演出を手掛けます。

▼吉谷氏のインタビュー記事もあわせてチェック!
【インタビュー】目指すのは「老若男女誰が観ても楽しい」舞台――演出家&脚本家・吉谷光太郎氏に訊く“2.5次元舞台の作りかた”

囲み会見には、座長を務める良知真次さん(アルセーヌ・ルパン役)らメインキャストが勢揃い。公演に向けた意気込みを語りました。

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▲左から、星元裕月さん、滝澤諒さんさん、仲田博喜さん、良知真次さん、長谷川愛さん、秋沢健太朗さん、鷲尾修斗さん、君沢ユウキさん

アルセーヌ・ルパン役:良知真次さん

――初日を控えたいまの率直な気持ちを教えてください。

ゲームからTVアニメになり、最終章がこのミュージカルバージョン。いままでの2.5次元ミュージカルとはちょっと違うところがあり、ミュージカルである以上、歌や芝居、踊り、殺陣といろいろな要素がありますが、今回は映像をまったく使っていません。2.5次元ミュージカルとしては、そこが新たな挑戦になっています。セット転換、場面転換はすべて人力によって表現しています。この作品が持つメッセージ、パワーがひとつひとつ濃く描かれていますので、メインキャスト、アンサンブルのみんなに注目して楽しんで頂ければ。

――ルパンを演じる際のこだわりはありますか?

自分で言うのもナンですが(笑)、ルパンはすごくカッコイイんですよ。けれどキュートな一面もあるのですが、かわいさやカッコよさは、僕ひとりでは作れません。本作はルパンはカルディアと出会ったことで人生が変わっていき、カルディアの心を動かそうとするラブストーリー。ルパン、カルディアに注目してください。

――本作を楽しみにしている方へ、メッセージをお願いします。

私事ですが、今年芸能生活20周年を迎えました。この作品はその集大成、自分が持っているすべての引き出しを開けて表現したいというコンセプトで稽古に挑んできました。できることをすべて曝け出してお届けしたい。日本オリジナルの2.5次元ミュージカルは、海外にどんどん発信すべきものだと思っていますので、そういうところも挑戦したいです。そしてたくさんのアンサンブルキャストが本当にがんばってくださっています。この作品が持つパワー、エネルギーを、キャスト・スタッフ一同、全身全霊で作り上げてきました。これから一生懸命、千穐楽までがんばっていきますので、応援のほどよろしくお願いいたします!

カルディア役:長谷川愛さん

――本作への意気込みを教えてください!

単純にものすごく緊張しております。メインキャストだけでなくアンサンブルのメンバーもひとりひとり注目して頂きたいですし、曲もすばらしいです。ゲームやアニメの世界観が目の前で表現されていることを楽しんで頂きたいです。私たちも楽しんで演じさせて頂きます。

――本作を楽しみにしている方へ、メッセージをお願いします。

自分で言うも何ですけど(笑)、カルディア役はすごくかわいい女の子の役です。観にきてくださった方にも、「かわいいな」、ときには「かっこいいな」と思って頂けるカルディアを演じたいです。それぞれみんな悩みや過去があるので、カルディアがどう変えていくのかも重要なポイントじゃないかなと思います。カルディアを通じて勇気や愛、希望をたくさん持って帰って頂きたいです。がんばります!

エルロック・ショルメ役:君沢ユウキさん

――本作への意気込みを教えてください!

良知くんが言ってくれましたが、今回はほかの2.5次元作品がやっていないことに挑戦しています。若い頃、劇団にいたときを思い出すような気持ちです。北千住の大きな劇場で2.5次元作品をやっていますが、内容は下北沢というか……。みんなのフィジカルで表現して、みんなの総合力で勝負する作品。映像も使っていませんが、それでもお客様に想像させる、2.5次元が限りなく演劇に寄った舞台です。その挑戦を観て頂きたいですし、僕はストーリーテラーとしてひとつひとつの言葉をお客様に想像させられるように、がんばりたいと思います。

フィーニス役:星元裕月さん

――本作への意気込みを教えてください!

フィーニスは悪役というか、ルパンたちと対立する立場。自分のなかでは、ルパンたちはもちろん、お客様からも嫌われたいなって、けっこう本気で思っています。「あいつ、嫌いだな」と思われるくらいやりきって、最後にフィーニスがどのような結末を迎えてどういう風に考えていくのかを観て頂きたいです。最後まで徹底してヒールをやっていきたいと思います。

サン・ジェルマン役:滝澤諒さん

――本作への意気込みを教えてください!

この作品はすごく深くて、ひとつの正義ではなく、それぞれの正義が複雑に絡み合っています。そのなかでそれぞれが追い求める愛というのがひとつのテーマになっていると思います。それぞれのキャラクターが、それぞれの価値観で愛を表現しています。それを楽しんで頂ければなと思います。

インピー・バービケーン役:鷲尾修斗さん

――本作への意気込みを教えてください!

僕の演じるインピー・バービケーンは明るいキャラクターなので、舞台上をバババッと盛り上げていければと思います! お客様は夢を舞台を観にいらっしゃってると思いますので、各キャラクターの魅力や、最終的にはルパンとカルディアの恋物語で夢を見て頂ければなと思います。

ヴィクター・フランケンシュタイン役:仲田博喜さん

――本作への意気込みを教えてください!

この作品は殺陣あり、ダンスあり、歌あり、お芝居ありと、ボリューム満点でエンターテインメントとしてたくさん見どころがあります。それもひとつひとつ楽しんで頂きたいですが、僕もこの作品のテーマは愛だと思っています。恋愛だけではなく家族の愛だったり、友だちの愛だったり……いろいろな愛があって、観終わったあとはいろんな愛や、いろんな大切なものが心のどこかに残る作品になっています。ぜひ楽しみにしていてください。

エイブラハム・ヴァン・ヘルシング役:秋沢健太朗さん

――本作への意気込みを教えてください!

ゲームやアニメとは違い、舞台では決まった時間にギュッと収めなければならない制約があるなか、今回は各キャラクターの個性がすごく掘り下げられているんではないかなと。そういった舞台ならではの部分を楽しんで頂けると、お客様もカタルシスを迎えることができると思います。今回はハッキリ、演出の吉谷(光太郎)さんからも「ルパンルート」だと言われました。ですがみんな、自分のルートで行くぞ! くらいの心意気でがんばっています。これからも『Code:Realize』をよろしくお願いいたします!

なお5月20日に上演される東京千秋楽公演の模様は、動画配信サービス“Rakuten TV”にて独占生配信が決定。

昼夜公演がどちらも配信される予定で、本日より予約がスタートしました(価格は3000円[税込])。予約販売期間などの詳細は、こちらのページでご確認を。

ここから先は、劇中カットを交えて本作をレポート! 物語の核心には触れないものの、ネタバレNG派の方はご注意を。

ちなみにミュージカル「Code:Realize ~創世の姫君~」の公演時間は、休憩なしの約130分。テンポよく、けれど濃密に描かれる『Code:Realize』の世界を、存分に味わうことができます。

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舞台はショルメの意味深な語りからスタート。彼の口から、この物語が“猛毒を宿した少女とある男の恋物語”であることが語られます。

そして目を覚ましたカルディアが英国軍に捕えられそうになったそのとき、“泥棒紳士”ルパンが登場! 華麗に彼女を盗み出してしまいます。

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彼に導かれ、機鋼都市・ロンドンへと赴いたカルディアは、さまざまな人と出会い、さまざまな経験をするなかで、やがてみずからの身体と失われた記憶の謎に迫っていくのですが――。

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囲み会見でキャストが「ルパンルート」と語った通り、本作の主軸となるのはルパンとカルディアの恋

カルディアが“外の世界”を見せてくれたルパンに想いを寄せる過程、またルパンがカルディアの葛藤を知ってなお彼女を大切に想う過程が、華やかなミュージカルナンバーに彩られながら紡がれていきます。

けれど本作の魅力は、ラブストーリーだけにあらず!

ヴァン、フラン、インピー、ショルメ、そしてフィーニス……彼らが抱く野望・夢や忘れられない過去もしっかりと描かれることで、それぞれの言動の裏にある想いが透けて見え、物語により一層の深みを与えているように感じました。

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また、鉄骨を組み上げたかのようなセットは、ときに車、ときに列車、ときにキャラクターたちの心の動き……と、自由自在に形を変えながらさまざまなモノを表現(もちろん動かすのはすべて人力!)。

これに演出を手掛ける吉谷氏おなじみの、アンサンブルキャストによる多彩な表現が加わり、『Code:Realize』の世界観を支える“機鋼都市・ロンドン”が見事に作り上げられていました。

シーンシーンで、セットやアンサンブルキャストは何を表現しているのか……と考えながら鑑賞すると、より本作を楽しめること請け合いです!

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歌やダンスにアクションと、多彩なエンターテインメントが盛りだくさんに詰め込まれている本作。

原作ファンはもちろん、ゲームをプレイしていない人も、『Code:Realize』の世界の魅力を体感できるミュージカルに仕上がっていました。

ミュージカル「Code:Realize ~創世の姫君~」は、東京・シアター1010にて5月17日~20日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて5月26日~27日に上演予定。

再現度バツグンのビジュアルや華やかなミュージカルナンバーはもちろんのこと、手に汗握り、クライマックスには思わず涙が溢れるドラマチックな物語を、ぜひ劇場で堪能してくださいね。

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【5月18日(金)13:30ごろ】
オフィシャルの舞台写真11点を追加しました。

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公演概要

【公演タイトル】ミュージカル「Code:Realize ~創世の姫君~」
【公演日時・劇場】
・東京公演(シアター1010):2018年5月17日(木)~20日(日)
・大阪公演(森ノ宮ピロティホール):2018年5月26日(土)~27日(日)
【チケット料金(全席指定)】7900円[税込]
【チケット発売日】発売中
【キャスト】
アルセーヌ・ルパン役:良知真次
カルディア役:長谷川愛
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング役:秋沢健太朗
ヴィクター・フランケンシュタイン役:仲田博喜
インピー・バービケーン役:鷲尾修斗
サン・ジェルマン役:滝澤諒
フィーニス役:星元裕月
エルロック・ショルメ役:君沢ユウキ
ランパール・レオンハルト役:大力
仲田祥司、澤邊寧央、山口渓、多田滉、下村彩、熊田愛里、藤縄雄大、熊田健大朗
【演出】吉谷光太郎
【脚本】浅井さやか
【音楽】tak
【振付】MAMORU
【原作】オトメイト(アイディアファクトリー/デザインファクトリー)
【原作協力】Code:Realize PROJECT
【企画・プロデュース】4cu
【制作】ポリゴンマジック
【主催】MUSICAL Code:Realize PROJECT

(C)IF/DF・MUSICAL Code:Realize PROJECT