お寺の本堂で制作発表会開催!

DMM GAMESの新プロジェクト『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』の制作発表会が、本日2018年8月8日、埼玉・曹洞宗 大宮山東光寺にて開催。クリエイターや声優陣も登壇し、同作が正式にお披露目されました。

メインビジュアル(クレジット)

同作は人々の平和をおびやかす“煩悩”を浄化するため、現代に降り立った仏様の戦いを描く新たなバトルRPG。

前作『なむあみだ仏っ!』はビジュアルワークスよりスマートフォン向けのブラウザゲームとして配信されていましたが、このたび、DMM GAMESのPCブラウザプラットフォーム・スマートフォン用ゲームとして生まれ変わることが発表されました。

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発表会には、『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』プロデューサーの花澤雄太氏(DMM GAMES)、前作『なむあみだ仏っ!』プロデューサーの奥寺真博氏(ビジュアルワークス)が登壇したほか、キャスト陣から水中雅章さん、木島隆一さん、井上雄貴さんが登場。芸人にして日本語学者でもあるサンキュータツオさんがMCを務めます。

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発表会は、なんとお寺の本堂で開催!
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▲左から、水中雅章さん、木島隆一さん、井上雄貴さん

クリエイター&声優陣が作務衣で登壇すると、発表会はまず、東光寺の住職による読経からスタート。出演者も正座&合掌でお経に聞き入ります。

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そしてひとりずつ挨拶を終え、さっそくPVがお披露目。

キャスト陣が「カッコイイ!」と絶賛するなか、『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』が今冬リリース予定であることが明かされました。事前登録の受付もスタートしています(詳細は公式サイトへ)。

仏様と“バトル”は一見あまり結びつかないように見えますが、花澤氏によると、本作では「単純に敵を倒すというより、自分との葛藤や自分自身との戦いを描いていきたい」とのこと。

仏様と“煩悩”の戦いを描くメインストーリーに加え、キャラクター自身のストーリーも用意され、前作とは違うアプローチのゲームになるそうです。

登場するキャラクターは大きく、如来、菩薩、明王、天部の4つに分類され、前作で登場した十三仏は引き続き登場(キャスト陣も続投)。

本作では十三仏より位の低い帝釈天、梵天ら“天部”の仏たちが主役になる模様です。

発表会では帝釈天、梵天、阿修羅王に加え、木島さん演じる文殊菩薩、井上さん演じる金剛燈菩薩がお披露目されました。

帝釈天_クレジット 帝釈天(CV:水中雅章)

その昔「強力な神々の帝王」とも呼ばれ、天部最強の力を持つ。
質実剛健で物静かな人柄で、仏たちからの信頼も篤い。
阿修羅王との因縁に固執するあまり、独り善がりになることも。

梵天_クレジット 梵天(CV:前野智昭)

二大護法善神の一員として、帝釈天と共に仏教を守護している。
冷静沈着な合理主義者。忠実な配下として釈迦如来を支える。
理路整然とした考えは味方の助けになる一方で、軋轢を生むことも。
釈迦如来の命令を第一に考え、身を投げ打ってでも遂行する。

阿修羅王_クレジット 阿修羅王(CV:鈴木達央)

修羅道に住む戦いの神。
群れることをよしとせず、ただひたすらに己の正義を実現すべく行動する。
その姿勢は、仏たちから理解されないこともしばしば。
衆生での動乱をきっかけに、帝釈天との因縁の歯車が再び動き出す。

 文殊菩薩_クレジット 文殊菩薩(CV:木島隆一)

学業向上や合格祈願で有名な、智慧を司る学問の仏。
“三人寄れば文殊の知恵”という諺の文殊とは文殊菩薩のこと。
聡明な頭脳の持ち主で、正義感や使命感が強い生真面目な性格。
仏の中でも随一の博識の高さを発揮し、事態究明のため助力する。

金剛燈菩薩_クレジット 金剛燈菩薩(CV:井上雄貴)

仏たちを芸で楽しませる八供養菩薩の一員、通称“アカリ”。
持っている手筒花火で花火を打ち上げるさまは、見た目も迫力もピカイチ。
元気で明るい性格はほかの仏たちをパッと明るくさせてくれる。
花火の音かと思ったら、彼が「ドーンドーン!」と叫んでいることも。

相関図
▲相関図も公開!

続いては、キャスト陣による朗読劇でゲームの内容を紹介!

帝釈天、文殊菩薩、金剛燈菩薩が“『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』をより深く知って頂こうの会”を開いた……という内容で、東光寺の文殊菩薩が見守るなか、ゲーム情報が明かされます。

朗読劇や、マスコミ向け資料から判明した本作のポイントを、箇条書きでまとめてみました。

★プレイヤーは、仏様の現代での拠点“梵納寺”の“堂守”となり、仏様を日々の生活から支える役割を担う

★煩悩は人や仏の心身を乱す存在。仏様たちは、衆生を呑み込もうとしている煩悩を浄化するために戦う

★煩悩によって衆生を支配しようとしているのは、煩悩の化身であるマーラ

……ということで、プレイヤーは“梵納寺”を仏様たちに貸し出し、衆生での生活に疎い仏様のお世話をすることになるようです。

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朗読劇を終えたキャスト陣は、声を揃えて「緊張した~~~!」。

続いてのコーナーは、キャラクターイラストコーナー。写経するがごとく、キャスト陣に自身の演じるキャラクターのイラストを(筆で)描いてもらおう! というコーナーです。

水中さん、木島さん、井上さんが描き上げたイラストはコチラ!

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▲キャラクターよりも花火が目立つ井上さんのイラスト。井上さんの思惑通り(?)、花火の印象が強く残ります。
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▲文殊菩薩の特徴である刀と巻物、眼鏡を取り入れた木島さんのイラスト。サンキュータツオさん「めちゃくちゃ上向いてますね」
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▲披露された瞬間、若干のどよめきが生まれた水中さんのイラスト。実際のビジュアルを見て描いたそうですが……それにしても、お上手!
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▲お絵かき中の3人をキャッチ!

ラストの最新情報コーナーでは、早くも各社からグッズが発売予定であることなどが発表。通常のキャラクターグッズはもちろん、御祈祷豆(サッポロ巻本舗より2019年初旬発売予定)、見守り祈願念珠、経典(日本仏教教会より2019年初旬発売予定)など、同作ならではのアイテムも企画中だそうです!

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そして花澤氏の「もうひとつのPVがある」というひとことから上映されたPVでは……なんと、早くもアニメ化が発表! こちらは2019年放送予定で制作が進められるそう。ゲームと同じ声優陣がアニメにも出演するということなので、続報をお楽しみに!

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また『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』は、9月22日~23日に開催される東京ゲームショウ2018のDMM GAMESブースに出展。ステージイベントも行われ、さらなる最新情報がお披露目されるそうです。

発表会の最後は、ヒット祈願で締められました。

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奥寺氏&花澤氏インタビュー!

ここでは特別に、プロジェクト始動の経緯などを花澤氏、奥寺氏に直撃したインタビューをお届けします!

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▲左:『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』プロデューサー・花澤雄太氏(DMM GAMES)、右:前作『なむあみだ仏っ!』プロデューサー・奥寺真博氏(ビジュアルワークス)

――『-蓮台 UTENA-』としてのプロジェクトが始動した経緯やきっかけを教えてください。

奥寺 私個人の話になり恐縮なのですが、以前ご縁があって仏様の世界を知るきっかけがあったのですが、そこで非常に感銘を受けたのです。仏様と聞くと遠い存在に感じるのですが、知れば知るほど身近に感じて、この感動を私にできるやりかたで形にしていろいろな方に知ってもらいたい……この作品を通じてひとりでも多くの人が同じ想いを持ってもらえたらいいなと思ったのが、最初の企画のきっかけです。 その後、コンテンツとして作り上げましたところ、好評を頂きました。さらに多くの人に伝えていくにはどうしたらと考えていた頃、DMM GAMESの花澤さんとお会いしたのです。

花澤 私はDMM GAMESというゲームプラットフォームでコンテンツプロデュースをしておりまして、弊社では『刀剣乱舞-ONLINE-』や『文豪とアルケミスト』という女性向けのタイトルをユーザー様に遊んで頂いているのですが、DMM GAMESでゲームを遊んでくださっている女性のお客様にご提供できる、つぎのゲームを作りたいな……と、試行錯誤しておりました。しかし、なかなかDMM GAMESのお客さんが喜んでくれるようなゲームは難しく……正直少々行き詰まっていたのです。そんなときに、奥寺さんとお話しする機会に恵まれまして、『なむあみだ仏っ!』への熱い思いを聞きました。私も少し調べてみたのですが、身近だったけど知らないことばかりで、「なるほど!」と思ったり、深い話も多くて。「いっしょに作り上げたら素晴らしいものができるのではないか」と思い、動き出したのが制作のきっかけです。

――『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』で新たに描きたいテーマは何ですか?

奥寺 描きたいテーマですが、仏さんも実は悩んでいるんです。とくに菩薩といわれる地位の仏さんは悩みが多い(笑)。本作品では、そういった心の部分もクローズアップしたいなと思います。

花澤 今回のゲームでは、キャラクターは煩悩と戦うわけですが、仏自身も悩みや葛藤を抱えている……というのっがテーマのひとつですね。意外と人間くさい存在なので、親近感を持って頂けるかもしれません。

――『-蓮台 UTENA-』というタイトルにこめた想いを教えてください。

奥寺 蓮華は仏教の象徴的な花で、仏様が座る蓮の花の台座のことを蓮台と書いて“ハスノウテナ”と言うのです。タイトルには“仏”の文字があることと、本作は天部が主役となって仏様を支える台座のような働きをするので、“うてな”と名付けました。

花澤 蓮は何百年も前の種から発芽するなど寿命が長く、レンコンはもちろん葉っぱや種も薬の材料になるなど余すところがないという特徴があります。同じように、このゲームも末永く隅々まで愛されるといいなという思いもありました。

――前作『なむあみだ仏っ!』で登場した十三仏は、どのように関わってくるのでしょうか?

奥寺 前作で登場した十三仏は今回も重要なキャラクターで、彼らは煩悩を浄化するため梵納寺というお寺にやってきた最初の仏たちです。彼らが中心となって梵納寺の仏達たちをまとめ、煩悩との戦いに臨むことになります。いわば梵納寺のリーダーのような存在ですね。また本作の主人公は帝釈天・梵天という天部の仏なのですが、十三仏は彼らより位が高い存在にあたるので、上司や先輩のような立ち位置で戦いをサポートしています。そんな天部と明王・菩薩・如来達の仏ならではの関係性も見ものですね。また十三仏のとある一尊が今回の煩悩との戦いの鍵となる存在で、かつ大きなトラブルも起こしてしまうのですが……詳しくはリリースまでお待ち下さい!

――ゲームシステムは前作からどのように変化するのでしょうか?

花澤 本作を作るにあたり、キャラクターが戦う姿をいかにカッコよく見せるかに注力しました。まだ具体的な画面はお見せできませんが、躍動感溢れる戦闘をお楽しみ頂ければと思います! 一方で、堂守は梵納寺でキャラクターと共同生活するのですが、その生活を身近に感じられるような機能も用意しています。キャラと堂守が暮らす梵納寺はお寺なので、もちろん修行も励みますが、それだけでなくキャラ同士の関わり合いや意外な一面をのぞき見することができる機能も用意する予定です。シリアスなバトルの半面、梵納寺の生活は前作『なむあみだ仏っ!』のような、仏たちの和気あいあいとした雰囲気を出せればいいなと思っています。

――注目ポイントや、「こんな人におすすめ!」というポイントがあれば教えてください。

花澤 前作同様、仏教の要素をキャラの設定や世界観をあくまで『-蓮台 UTENA-』の解釈として落とし込んでいます。オリジナルの設定も満載なので、もともと仏教に興味のあった方は歴史とリンクする部分を探しながら楽しんで頂き、いままで仏教に触れてこなかった方も、仏教ならではの人間関係から生まれるストーリーをお楽しみ頂ければと思います。本当にたくさんのキャラクターが登場して、それぞれ多様な人間関係や特徴を持っているので、自分に縁があったり、身近に感じる仏様を見つけてもらえたらうれしいです。

――最後に、本作のサービス開始を楽しみにしている読者へ、意気込みを教えてください。

奥寺 『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』は初期の『なむあみだ仏っ!』のワチャワチャ感とタフでカッコイイ部分を融合させた作品です。いままで応援してくださった方々、そしてこれから興味をもってくださる方々、ひとりでも多くの方々の心に残る作品になれるよう日々精進しております。本作を通じて「お寺巡りが好きになった」とか、「実際に仏像観たいと思った」と思って頂けるような“きっかけ”の作品になれたらいいなと思っております。チーム一丸となってがんばっておりますので、温かく見守って頂けますと幸いです!

花澤 発表会をお寺の本堂で行えたように、さまざまな方々のご協力を頂いてリリースができます! この場を借りてお礼を申し上げます。『なみあみだ仏っ!』からファンの方も、仏像ファンの方にも、初めてゲームを遊ぶ方にも楽しんで頂けるようさらに開発を進めてまいりますので、もう少々お待ち頂けますと幸いです。よろしくお願いします!

作品概要

【タイトル】なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-
【プラットフォーム】DMM GAMES/DMM GAMESストア/App Store/Google Play
【配信時期】今冬予定

※ゲーム画面はすべて開発中のものです。仕様は予告なく変更される場合があります。

(C)DMM GAMES/Visualworks