当日の“くじ”に委ねられるアドリブ劇

※レポート内に結末のネタバレはありません※

声優・鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める、即興舞台『AD-LIVE』

11年目を迎えた今年のテーマは「AD-LIVE ZERO」。

10年積み上げたフォーマットを「ZERO」に戻し、舞台上で起こる展開をすべて当日の“くじ”に委ねるという挑戦的なアドリブ舞台が、ついに幕を開けました!

初日公演の梶裕貴さん・前野智昭さんのペアにつづき、9月14日(土)ニューピアホールでは、『AD-LIVE』生みの親・鈴村健一さんと、今回初出演となる吉野裕行さんという強力タッグの公演が実現。

クリエイティブプロデューサーとして演出部に加わった森久保祥太郎さんも交え、すべてがアドリブとは思えない濃密で濃厚な舞台を創り上げました。

誰にも予想できないステージの幕開け──!

暗転した舞台に、クリエイティブプロデューサー・森久保祥太郎さんが登場。
軽快なトークとともに、当日の“くじ”で決定したキャラクター・設定・演出の一部などを公開します。

ステージに設置されたボードには、“トイレに行きたくなる”“ガスが充満する”“気を失う”など、15個の気になる演出ワードが。
さらに、舞台開始後にも3個の演出が“くじ”によって追加されることが発表されます。

そして“くじ”で決定した、おふたりが演じるキャラクターの特徴も公開。

▼昼公演
鈴村さん⇒純粋無垢な教師“将(しょう)”
吉野さん⇒ジュースでも酔えるパリピ、いつも冷静で何事にも動じない“TAKA(タカ)”

 adlive_31

▼夜公演
吉野さん⇒2児の父親でお笑い芸人のTOSHI
鈴村さん⇒よく怠ける変わり者、ひじり

さらに、現段階では明かされないお互いが持つ“プライバシー”があるとのこと。この“プライバシー”が、ストーリーにどんな影響を及ぼすのか……。

まだ誰も知らない物語×2公演が、いよいよ幕を開けます!

【昼公演】衝撃の真実が明らかに──! ふたりの騙し合いが生み出す、クセになる緊張感

物語の舞台は「漫画家の部屋」

そこに現れたのは、鈴村さん演じる先生“将”

ドア越しの誰かに、一生懸命に語りかけます。どうやら不登校になってしまった「さとし君」を説得するために、この部屋を訪れた様子。

しばらくの呼びかけの後、その「さとし君」の部屋から登場したのは、吉野さん演じるアフロヘアとサングラスが個性的なパリピ“TAKA”

まさかの風貌に、鈴村さんはもちろん、客席からも驚きと困惑の声があがります。

 adlive_32
▲さとし君の部屋から現れたのは、パリピ“TAKA”!
 adlive_33
状況に困惑しきりの将

「さとし、いねぇッス!」と、軽~い口調のTAKAに対し、いまひとつ距離感を測りかねる将。
あらためて、「さとし君」の担任だと自己紹介をする将ですが……

おもむろに部屋にあった炭酸飲料のペットボトルを振りはじめるなど、一貫してフリーダムすぎるTAKA!!
この後も、随所でペットボトルを振りつづけ、将と客席をハラハラさせてくれました。

 adlive_34
“漫画家の部屋”の掃除にきた使用人・ホンマ(森久保祥太郎さん)
 adlive_35
▲フリーダムなTAKAに対し、距離感をはかりつつ会話を進める将。
 adlive_36
“アドリブワード”で共通の話題を探す場面も…!
 adlive_37
TAKAの手には、シェイクされ続けるコーラが……!

さらに、この後の掛け合いでも“独り語り”を始めそうな将を、アドリブワードを使い見事に静止したり、悩み相談を一刀両断したりと、パリピの強さを見せつけます!

 adlive_38
森久保さん演じる“さとし”も登場!
 adlive_39
 adlive_40
▲なんと、さとしとTAKAはお笑いコンビ!

こんな正反対なふたりですが、やはりそれぞれに抱える秘密があるようで……。
次第に不穏な空気が漂い始めるステージに、突如としてサイレンが鳴り響き、物語は一変!

舞台後半では、“気を失う”“人格が変わる”“喋れなくなる”など、先に提示されている演出くじが次々と発動。

adlive_41
▲少しずつお互いの素性が明らかになる後半戦!
adlive_42
TAKAの雰囲気が少し変わったようですが……。

TAKAはいったい何者なのか……?
将の正体とは……!?

さらに、舞台となっている「漫画家の家」にも深い秘密が……!?

 adlive_43
▲優しい雰囲気の将から、ふいに不穏な空気が……。
 adlive_44
▲本当のことを言っているのはどちらか……。
何度も立場が入れ替わるドラマティックな展開に!
 adlive_45
▲一転して、将のウソを見破り追及するTAKA。

偽りと真実が幾重にも交差し、観る者を(共演者も?)惑わせる本格サスペンスのような後半は、よもやそのすべてが“アドリブ”であることを忘れてしまうほどにドラマティック!

そして、最後に明かされるあるひとつの“秘密”が、物語を感動の結末へと導きます──!

物語完結後のトークでは、それぞれが抱えたプライバシーや追加された演出くじが明らかにされます。

出演者それぞれが、結末に向かってどのようなプランを用意していたのか、次々に起こる事象にどう対応したのか、たいへん興味深いお話がたっぷり語られました。

【夜公演】伝統のドタバタ劇! 世界の境界線で育まれる友情の果てに……

夜公演では、鈴村さん演じるブラックスーツと麗しい金髪が印象的な“ひじり”と、吉野さん演じる気さくな清掃員“TOSHI”が登場!

物語の舞台は「敵のアジト」

いかにも、どこかから飛ばされてきたファンタジー感たっぷりのひじりさん
と、そこにやってきたのは、気さくながらもしみついた中二病の脱却のためにここに来た清掃員“TOSHI”

物語序盤は、登場時から微妙に世界観のかみ合わないふたりのチグハグな会話に、森久保さん演じる“ホンマさん(使用人)”も登場し、舞台は混乱を極めます。

 adlive_46
▲使用人・ホンマさんの登場!

マシンガントーク&随所で“封印された左手”がうずくTOSHIさんに対し、ついに「少し黙ってて!」とひじりさんが制止する場面もチラホラ。
客席の拍手と笑い声が絶える間がありません。

 adlive_47
TOSHIさんと、ひじりさん。

さらには、TOSHIさんがAD-LIVE史上初の“前代未聞のハプニング”を起こす場面も……!

 adlive_48
ビールを酌み交わし、親睦を深めるふたりですが……

そんなふたりですが、お互いの素性を明かすうちに徐々に距離が縮まっていきます。

 adlive_49
 adlive_50
 adlive_51
▲お互いの状況や悩みを打ち明けるうちに、ふたりの間には友情が芽生えます。
 adlive_53
 adlive_54
 adlive_55
 adlive_56
▲立場は違えど、お互いを助けあう姿に胸が熱くなるシーンも。

そして、ふたりに共通する“ある目的”が判明することに……!

adlive_57
▲そして、ついに“その時”が……!
 adlive_58
▲敵のボス・グレートホンマがふたりの前に立ちはだかります!
 adlive_59
 adlive_60
ついには、お互いに背中を預ける関係に!?

アドリブ劇でしかあり得ないセオリーの破壊と創造、絶妙なタイミングで訪れる“神引き”の数々、そしてすべてを飲みこんで物語を成立させる役者陣の手腕に、圧倒されっぱなしの60分。

ふたつの世界の境界線(はざま)で生まれた友情の果てに訪れる感動の大スペクタクル・ドタバタ劇
その結末は、ぜひともみなさんの目で確かめてください!!

Blu-ray/DVD発売情報

【通常版】
商品仕様
・本編ディスク2枚組
・特製ブックレット
・オーディオコメンタリー(夜公演)
・特典映像(CM、PV集)

各 7,500円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
※商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。

【アニメイト限定セット】
商品仕様
・通常版+特典DVD
各 8,000円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
※特典DVDの収録内容は後日発表いたします
※商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。

■2020年2月26日発売/【 9.7 千葉公演 】【 9.14 東京公演 】
【第1巻】梶 裕貴 × 前野智昭
【第2巻】吉野裕行 × 鈴村健一

■2020年3月25日発売/【 9.21/22 千葉公演 】
【第3巻】仲村宗悟 × 森久保祥太郎
【第4巻】寺島拓篤 × 豊永利行

※10月12日、13日徳島公演の中止に伴う、Blu-ray/DVD【第5巻】【第6巻】発売中止のため、発売情報から削除いたしました。
【2019年10月9日19:30】

© AD-LIVE Project