アドリブ劇のたどる運命は、すべて当日の“くじ”次第!

声優・鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める、即興舞台『AD-LIVE』。11年目となる今年は、10年積み上げたフォーマットを「ZERO」に戻すという“AD-LIVE ZERO”がテーマとなります。

キャラクターの設定・世界観・オチ・演出といった舞台上で起こる展開は、すべて当日の“くじ引き”で決定。誰にも予想できない、究極のアドリブ舞台に挑戦です!

今回の公演は『AD-LIVEZEROソト★アソビ』が残念ながら悪天候により中止となってしまった際に寄せられた「3人でのAD-LIVEが観たい!」という声に応え、特別公演として開催。
浅沼晋太郎さん、鈴村健一さん、森久保祥太郎さんの3人がメインキャストとしてステージに登場する『AD-LIVE ZERO』初の試みの公演にもなりました。

浅沼さん・鈴村さん・森久保さんによる熟練メンバーの即興アドリブ!

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衣装がネタバレになってしまうため、黒いローブ姿で登場した浅沼さん・鈴村さん・森久保さん。まずはステージに設置されたボードを使い、キャラクターや演出などを紹介していきます。
※くじについては【】にて表記

【叫び声がする】、【怪現象が起きる】、【「物が落下する】、【何か物音がする】といったちょっぴりホラーな演出くじなども並んでいます。
唯一、お互いが抱える“プライバシー”は明かされず、この設定がどのように絡んでいくのかも見どころとなりました。

鈴村さんが「これは打ち合わせしないとダメ‼」と何度も繰り返した【日本代表選考会の会場】という場所も気になるところですが、オチとして発表されたのは【どっちか一人が死んでしまう】という驚きの内容でした。
客席からもざわめきが起き、最後まで目が離せない予感に緊張も高まります!

怪奇現象に騒然!ラストは衝撃の結末!

1月18日の夜公演では、
浅沼さんは【異世界に憧れている】【自称人気YouTuber】の“マッカー”
鈴村さんは【偏差値が判定不能なほどのお馬鹿】【元ヤン】の“ツネ”
森久保さんは【いっつも焦っている】【ドジっ子】“カズマ”となり、いよいよ予測不可能な物語がスタート!

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浅沼さん演じる【異世界に憧れている】【自称人気YouTuber】の“マッカー”
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▲森久保さん演じる【いっつも焦っている】【ドジっ子】“カズマ”
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▲鈴村さん演じる【偏差値が判定不能なほどのお馬鹿】【元ヤン】の“ツネ”

物語の舞台は先述の通り【日本代表選考会の会場】。

そこに現れた浅沼さん演じる真っ赤な服の“マッカー”の一言で、ここが霊能力者の日本代表を決める場だと分かります。そこへ少し遅れて現れたのは森久保さん演じる“カズマ”で、どうやらふたりは友人のようです。

さっそく数々のトラブルを引き起こし、ドジっ子を遺憾なく発揮するカズマ。
しかし、そんなカズマをマッカーは「選考会に呼ばれるなんてスゴイ!」と褒め称えます。

自分が霊能力者という自覚がなさそうなカズマでしたが、ただのドジっ子ではないようです!

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選考会の会場ならば、競う相手がいるはず。
そこへ加わったのは、元ヤンという空気をしっかり背負ったツネでした。

気合十分でやる気満々のツネでしたが、びっくりするほど偏差値が低いためかインターネットやYouTuberといった言葉がまったく理解できない様子。
マッカーが出来る限りかみ砕いた言葉で説明しますが、なかなか通じません。

カズマもお菓子をぶちまけたり炭酸を振ったりドジは続き、【とりあえずお茶を飲む】という演出くじが発動したものの、アドリブワードの応酬で盛り上がりすぎてなかなかお茶を飲めない事態に。
くじ引きの段階から注目を集めていた演出くじ【反復横跳び10回】も入り、会場は大きな笑いに包まれます。

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選考会が一向に始まらず、ヤキモキし始める3人。突然のラップ音や叫び声に騒然となったところで、選考会のスタッフとおぼしき男性が部屋に入ってきます。

カズマやツネだけでなくマッカーも霊能力者として申し分ないと判断されますが、ここでツネが選考会に参加するはずだった霊感アイドル・ミカちゃんぽんとの結婚を夢見てこの場へ参加したことが判明。

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そして「霊によって色々なことが起きるから、生き残ってください!」という不穏な言葉を最後に、男性は立ち去ってしまいました……。

霊能力者であると言われたマッカーですが、実は「撮影した映像を見ていると、その人の前世が見える」と告白。
カズマは戦国武将だと説明しますが、戦国武将が理解できないツネはみかチャンポンに会えないこともありひどく落ち込んでしまいます。
さらにマッカーは、ツネの前世はマリー・アントワネットのような高貴なお姫様だと解説。しかし、ツネはそもそも「前世」が理解できません。ツネのおバカっぷりに、会場からはクスクスとした笑いもこぼれます。

ひとまずツネもマッカーの話に納得し、さらにマッカーは前世との関連性についてさまざまな推測を行います。ツネのある話により、やや深刻な雰囲気となりますが、話についていけていないカズマがツネを「おじさん」と呼んでツネが怒りだすなど、笑いのシーンも絶えません。

「除雪車除雪作業中」という早口言葉のようなアドリブワードに対し、マッカーとツネがさらりと復唱して感嘆の声や拍手が上がった一方、カズマはクシャミでやり過ごして笑いの渦に包まれます。

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ツネは事態を解決できる何かがあるかもしれないと選考会の会場を飛び出し、マッカーとカズマは一旦状況を整理し始めます。

姿を消していたツネは、なんと純米大吟醸“森久保”を見つけて戻ってきました。

カズマは「縁起が良さそうな名前」と話し、ツネは注いだお酒に対して「森久保がこぼれた!」と何度も叫びます。

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お酒を飲んで変なポーズしかできなくなったカズマを見て幸せな気分に浸るふたりでしたが、ツネがお酒を飲み過ぎたのか倒れてしまいます。

介抱する2人でしたが、目覚めたツネは前世のお姫様の人格となっていて……!?

マッカーの機転でどうにか元のツネに戻りますが、不思議な書置きが見つかり……クライマックスに向けて怒涛の展開が続きます。

コミカルな空気の中にもオカルト・ホラーな雰囲気が織り交ぜられ、会場からは何度も驚きの声や悲鳴の上がった夜公演。
終演後のトークでは、以前浅沼さんと共演した“あるキャスト”や伏せられていたプライバシー、最後のオチへ向かうために試行錯誤していた胸の内などが語られました。

鈴村さんが「脚本では書けない!」と振り返った衝撃の結末を、皆さんの目と耳で見届けてください!

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