楽曲21曲披露&ドラマパートも

2020年4月28日、29日に『アルゴナビス from BanG Dream!』による音声のみの体験型ライブ『ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live”』が開催されました。

本ライブは、音声だけの新しい体験型ライブ。

ボーイズバンドプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』に登場するキャラクターたちが実際に“ライブ”を行う様子を、新規収録のMCとボイスドラマ、そしてオリジナル曲やカバー曲を織り交ぜた演奏で再現。

2DAYS開催となっており、各日程およそ2時間ずつの大ボリュームライブを、完全無料で配信されます。

そのDAY1の模様をレポートします。

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DAY1 ライブレポート

ライブは蓮によるアナウンスからスタートし、会場から歓声があがる。
そこに突如として鐘の音が鳴り響き、会場が暗転。

夜の祭儀を思わせる音楽が流れるなか、Fantôme Irisのメンバーが舞台に現れた。
ビジュアル系バンドである彼らは、それぞれクラシックな仮面を身に着けている。

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最後にFELIXがステージ中央から登場し、同胞を従えて眷属たちの前に立った。披露されたのはカバー楽曲『モノクロのキス』だ。

一気にダークな世界へと引き込む妖艶な演奏により、会場の興奮は一気に最高潮に。

「我らの名は……Fantôme Iris!」

両手を堂々と広げるFELIXの台詞に続き、カバー楽曲『誘惑』が演奏される。会場はFantôme Irisのイメージカラーである深い青紫に染まり、その歌声に陶酔する。

「存分に酔いしれて、その赤き血を捧げるがいい!」というヴァンパイアの王であるFELIXの命により、続けて奏でられたのは『銀の百合』
ギターのZACKは激しく体を揺さぶりステージを駆け回る。対してLIGHTはクールなギタープレイを見せつつも、ときおり王であるFELIXに熱い視線を向け、その忠誠を感じさせる。HARUはたおやかな見た目に反した力強い演奏で、お立ち台に足をかけてのパフォーマンスではその脚線美を見せつけた。寡黙なDのドラムはいつも以上の安定感で、ZACKの暴走にも動じない。

「ありがとう、愛しき眷属たちよ。次にまみえるその時まで、我らの王国で待っているよ」と妖しく語ったFELIXは眷属たちを従えて、闇に沈むステージへと消えていった。

一転、瑞々しい音楽とともにステージの両サイドから現れたのはArgonavisのメンバー。
万浬、凛生、航海、結人が歓声のなか各位置につき、最後に中央のリフターから現れたのはボーカルの蓮だ。

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会場が青いペンライトの光に染まる中、『STARTING OVER』からライブはスタート。
結人の「歌えー!」という煽りに会場もレスポンスし、「Only you can do it! Do it!」では声がひとつになる。

続く楽曲は「帆をあげろ! 航海を始めるぞ!」という力強い蓮の台詞から『Steady Goes!』
0-1st LIVE から演奏されてきた思い入れのある曲に、各メンバーもさらに魅せる演奏に。ギターソロでは、結人はお立ち台でギターヒーローさながらのプレイを見せる。

演奏を終え「最高に熱いLIVEにしようぜ!」とさっそく結人が決意表明。
航海「進化したArgonavisをお届けします」
凛生「全力で楽しんでいってくれ」
万浬「2日とも前の何倍も熱いライブにするから、余すところなく楽しんでね!」
蓮「2日間ありますが、1日1日、全て出し切って歌います!」

各メンバーの力強い意気込みと共に、新曲である『雨上がりの坂道』と『流星雨』が続けて披露された。
函館の街に虹がかかる様子と、夜空に星が降る様子という対照的な景色を爽やかに描いたふたつの楽曲に、会場が聞き惚れる。

次に「皆で歌って下さい!」と蓮の煽りから、『ゴールライン』
普段の大人しい蓮とは打って変わった激しいパフォーマンスが、会場をダイナミックに圧倒。「今はまだゴールじゃない」と歌い上げる蓮に、会場はいつか辿り着くさらなる大舞台を予感したことだろう。

コーラスから始まる『AGAIN』では蓮がそれぞれのメンバーにマイクを向け、その楽し気な様子には重ねてきたライブによる信頼関係を感じられる。
結人がマイクにかぶりつこうとした際には笑いが起き、苦笑する航海がツッコミを入れるような仕草を見せた。

蓮は「僕たちはまだまだ進んでいきます、これからも皆さんを勇気づける、支える歌をお届けし続けます!」と力強く語り、現在放送中のTVアニメのOPとなる『星がはじまる』を歌い上げた。

名残を惜しむArgonavisメンバーが去ったあと、スクリーンではボイスドラマが披露された。

練習を終えてすぐ「明日も練習だ」と一方的に言い渡す那由多に礼音が反発。
それに対し、賢汰、涼、深幸の他メンバーが我慢するようにと諭す。深幸は礼音の好物のコロッケそばを食べに行こうと誘い、涼はたくさんの飴を渡し、賢汰は食事を奢るという。
礼音の不憫さと、いつもは見られないGYROAXIAのコミカルなやり取りに、会場からは笑いがあがった。

そのころ練習を終えた那由多は蓮と遭遇していた。今回の対バンライブへの期待を語り「運命だ」という蓮に対し、那由多は「運命なんてくだらねぇ。すべて握り潰してくれる」と吐き捨てるのだった。

ドラマが終わった瞬間、会場に激しいサウンドが響き渡る。

その圧倒的な力を見せつつステージに登場したのはGYROAXIAのメンバーだ。
最後にボーカルの那由多がステージ後方からゆっくりと現れ、ステージ中央でマイクの前に立ち『MANIFESTO』がスタート。

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天才的なボーカルと苛烈な演奏により、一瞬にして会場を真っ赤に染め上げる。そこに息をつく間もなく、強いカバー楽曲が2曲続く。原曲の魅力を生かしつつ、しっかりと自分たちの世界を魅せる様はさすがの一言。
汗をかいた様子もないリーダーの里塚賢汰がマイクを取り、それぞれ意気込みを語った。

賢汰「2日間、どうぞよろしく」
礼音「俺たちGYROAXIAの音楽、楽しんでいってくれよな!」
涼「地球人のみんな、今幸せ? よかった。星に帰る日が近づいたかもしれないね」
深幸「良い子だ。今日はとことんサービスしちゃうぜ」

と各メンバーは明るく語り、会場にも爽やかな歓声があがる。しかしそれを一刀両断するような「お前ら、準備はできてるんだろうな! 焼きつけろ」という那由多の台詞でピリッとした空気へと切り替わるのがGYROAXIAらしいところだろう。

続くのは深幸による圧巻のドラムサウンドから始まる『CORE PRIDE』
同じくリズム隊の涼は宇宙人を自称しており、つかみどころのないキャラクターだが、難易度の高い楽曲をやすやすと弾きこなす姿は、さすがはGYROAXIAのベースといったところ。礼音もステージ上でターンし、ドラマティックな演奏で見せる。賢汰もいつものクールな様子とは打って変わった激しいギターリフで、リードギターとしての能力を見せつける。
二人がひとつのお立ち台に足をかけ、ギターを奏でるシーンではひと際歓声があがった。

次はドラマパートに。
那由多の指示により急遽設定された練習に礼音、涼、深幸が遅れてくることが判明。練習準備のため手があかず「適当にやっていてくれ」と言う賢汰に対し、「どいつもこいつも」と苛立つ那由多だ。

ライブへと戻り、那由多は一人でステージに立った。カバー楽曲『狂乱 Hey Kids!!』がスタート。
疾走感のある楽曲と共に、那由多がステージを縦横無尽に駆ける。たった一人ながら見劣りすることはなく、逆に存在感が際立つのは彼のカリスマ性によるものだろう。

続くボイスドラマでは、那由多、賢汰、深幸のいるリハスタジオにArgonavisの航海と凛生が手違いで到着。

「一曲やっていかない?」とArgonavis二人に持ちかける深幸に「俺の音楽に雑音はいらねぇ」と激昂する那由多だが、賢汰も「いい機会じゃないか。今後、急遽サポートメンバーを背負うこともあるだろう。その練習になると思えば」と提案する。
さらに「弟とやってみたいしな」という兄としての気持ちも賢汰は漏らし、両バンドのメンバーが合同で演奏することに。まさかの展開に、会場のテンションもヒートアップする。

そしてライブに移り、激しいドラムソロから始まる『READY STEADY GO』がスタート。
いつもとは違い、那由多、賢汰、深幸、航海、凛生の編成だ。

これまでArgonavisのライブでも歌われてきたカバー楽曲だが、那由多の歌唱によって全く違ったラウドな印象に。さらに凛生はライブキービジュアルにもなっているショルキーを航海の隣に並ぶかたちで演奏したため、二人がひとつのマイクを使ってコーラスをするという新鮮な光景を見ることができた。

ボイスドラマに戻り、GYROAXIAとの共同演奏を終えた凛生は「さすがに上手いな」とその実力を目の当たりにした様子。
対する賢汰も「二人とも良かったよ。初めてで那由多についていけるやつは滅多にいない」と言い、那由多もそれを否定しない。
さらに賢汰が「航海、上手くなったな」と褒めると、航海は真正面から受け取れないながらもわずかに嬉しそうな様子だった。

Argonavis二人が去ったあとも、まだ礼音と涼は到着しない。そこで賢汰はアコースティックギターで演奏することを那由多に提案するのだった。

ライブに戻り、賢汰と那由多によるカバー曲『IN MY WORLD』のアコースティックが披露される。
GYROAXIAでアコースティックの演奏は初めてのことだ。いつもの激しさはぐっと抑えられ、切なさのある声で「運命なんてくそくらえ」と歌いあげる那由多の様子には、色気がにじむ新しい魅力があった。

ドラマパートでは、哀切を帯びた那由多の歌唱に深幸が「珍しいもん見たな」と語る。
そこでようやくスタジオに礼音と涼が到着した。二人は「面白いことがあった」となにか満足そうだ。那由多も遅刻してきた二人に対し、想定されたほどは怒っていない。
これでついにGYROAXIA全員が揃った。

「刻め!俺たちと生きる時を!」という那由多の宣言から『REVOLUTION』『SCATTER』へ。
人差し指を突き立てて天をさす那由多は傍若無人そのものだが、彼こそがジャイロを体現しているのだとメンバーの表情と演奏が示している。

演奏を終えた那由多は「まだ足りねえ。お前ら!そんなもんじゃねえだろ!」と強烈に煽り『MANIFESTO』へ。
インパクト抜群の礼音のギターサウンドによるイントロが、会場の熱狂をさらに掻き立てる。

すべてを握り潰すようなパフォーマンスと共に「お前ら、何にも縛られんな!ここからは好きに騒げ!」という那由多の強烈なアオリによって、会場の熱狂がひとつに。
観衆を指さし、強烈な視線で睨みつける姿に、これこそが旭 那由多だ!GYROAXIAだ!と実感できたのではないだろうか。

そして那由多はアウトロが終わる前に、会場全体をぐるりと指さすと、もう用はないとばかりに去ってしまった。演奏を終え、残された他のメンバーも熱狂のステージを後にする中、深幸だけが優雅に会場へと一礼し、ウインクをひとつして場を後にした。

アンコールでは、GYROAXIAとArgonavisふたつのコールが。どちらも負けず劣らず声量で、熱が拮抗していることがわかる。

そしてアンコールに応えステージに現れたのは両バンド。
驚くことに披露されたのは10人での編成による『AAside』だった。

蓮と那由多が交互に歌い、サビでは二人の声が重なる。それを両バンドのメンバーの圧巻のコーラスが支える。この楽曲の新しい魅力がいっぱいのアンコールとなった。

2DAYSで行われる「ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live”」。2日目はまた違った刺激に溢れるステージが見られることだろう。

【取材・文】鷹羽 知

セットリスト

01.モノクロのキス(カバー)/FELIX from Fantôme Iris
02.誘惑(カバー)/FELIX from Fantôme Iris
03.銀の百合(新曲)/FELIX from Fantôme Iris
04.STARTING OVER/Argonavis
05.Steady Goes!/Argonavis
06.雨上がりの坂道(新曲)/Argonavis
07.流星雨/Argonavis
08.ゴールライン/Argonavis
09.AGAIN(新曲)/Argonavis
10.星がはじまる/Argonavis
11.MANIFESTO/GYROAXIA
12.現状ディストラクション(カバー)/GYROAXIA
13.曇天(カバー)/GYROAXIA
14.CORE PRIDE(カバー)/GYROAXIA
15.狂乱 Hey Kids!!(カバー)/GYROAXIA
16.READY STEADY GO(カバー)/Argonavis×GYROAXIA
17.IN MY WORLD Acoustic Ver.(カバー)/GYROAXIA
18.REVOLUTION(新曲)/GYROAXIA
19.SCATTER(新曲)/GYROAXIA
20.MANIFESTO/GYROAXIA
21.AAside/Argonavis×GYROAXIA

特別ライブ『ARGONAVIS 3rd LIVE CROSSING “Sound Only Live”』公演概要

【出演】
DAY1 & DAY2
Argonavis
七星 蓮(CV:伊藤昌弘)、五稜結人(CV:日向大輔)、的場航海(CV:前田誠二)、桔梗凛生(CV:森嶋秀太),白石万浬(CV:橋本祥平)

GYROAXIA
旭 那由多(CV:小笠原 仁)、里塚賢汰(CV:橋本真一)、美園礼音(CV:真野拓実)、曙 涼(CV:秋谷啓斗)、界川深幸(CV:宮内告典)

DAY1 ゲスト
Fantôme Iris
FELIX(CV:ランズベリー・アーサー)

DAY2 ゲスト
εpsilonΦ
宇治川紫夕(CV:榊原優希)

▼DAY2
2020年4月29日(水・祝)
開場18:00~ Argonavis 2nd LIVEの映像を配信
開演19:00~ キャラクターが織りなす音のみのライブ
※両配信共にアーカイブの予定はございません。

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