ユエ、ヴァージル、ノア、フェリクス、シュリ編はB’s-LOG7月号誌面でチェック!

コーエーテクモゲームスより、5月20日発売予定のNintendo Switch用ソフト『アンジェリーク ルミナライズ』

「ネオロマンス」ファン待望の「アンジェリーク」シリーズの完全新作として、大きな注目を集める本作は、漫画家・紗与イチ氏がキャラクターデザインを手がけ、登場キャラクターを一新!
「宇宙の女王になるため、女王試験に挑む」というゲームの大筋はそのままに、より遊びやすく、よりキャラクターたちとの交流を楽しめるように、システムも大幅にブラッシュアップされています。

明日5月20日発売のB’s-LOG7月号では、『アンジェリーク ルミナライズ』×B’s-LOGの特別SS企画“こんなとき、彼ならどうする?”を掲載!
この企画は、5つのシチュエーションにぴったりだと思う“彼”をWEB投票(※現在は募集を終了しております。)で募り、各シチュエーションごとに1〜2キャラクター(全9キャラクター)の書き下ろしショートストーリーをお届けするというもの。

誌面ではユエ、ヴァージル、ノア、フェリクス、シュリのストーリーを、
B’s-LOG.comではカナタ、ミラン、ゼノ、ロレンツォのストーリーを公開します!

B’s-LOG7月号と併せて、ぜひお楽しみください♪

4人の書き下ろしショートストーリーをお届け!

カナタ / ミラン / ゼノ / ロレンツォ

カナタ編

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カナタ(CV:大塚剛央)

あなたと同じ場所で暮らしていた、守護聖になったばかりの高校3年生。
自分の状況を受けいれられずにいる。
【書き下ろしショートストーリー】
ほかの男の子と話しているところを彼が目撃?
嫉妬した様子の【彼】がとった行動は?
【カナタの場合】

昼下がりのカフェテラス。
カナタはせっかくのジンジャーエールにも手をつけず、どこかふて腐れたような顔つきで愚痴っている。

「最近のお姉さんはちょっとさ、色んな人と話しすぎなんだよね」

ゼノはどう思う? と問われ、俺は返事に困った。

「う〜ん、女王候補なら普通じゃない? レイナも同じだし」
「けど、あんなニコニコする必要なくない?」
「どういうこと?」
「……勘違いする奴とか、絶対出てくるじゃん」

不満げに目を逸らす顔を見て、俺はようやく腑に落ちた。要は、彼女が他人と仲よくするのが面白くないのだ。

(これって、アンジュが好き……ってことだよね)

本人に自覚があるかはわからない。でも、カナタが不慣れな環境で頑張る彼女に惹かれるのはうなずける。

「アンジュはいい子だもんね。って、年下の俺が偉そうだけど」
「え。ゼノってもしかして……」

目に見えて焦るカナタを「なんのこと?」とかわす。否定しなかったのは少し、意地悪だったかもしれない。

(……まあ、これくらいはいいよね)

自分の運命に惑っていたカナタが、今、この飛空都市で恋をしている。
その前向きな変化を心の中で喜びながら、俺は甘酸っぱいオレンジスカッシュを飲み干した。

ミラン編

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ミラン(CV:小松昌平)

天衣無縫、明るい性格で空気を読まない。
子供の頃から「神」と呼ばれていた、踊りの天才。
【書き下ろしショートストーリー】
ささいなことがきっかけで喧嘩をしてしまった!
【彼】なら仲直りのきっかけをどうつくる?
【ミランの場合】

「――すみません、ミラン。私、頭を冷やしてきます」

アンジュはそう言って、僕の部屋から出て行った。
テーブルに残されたのは、おやつのたい焼き。喧嘩のきっかけは“食べ方で浮気度がわかる”という、しょうもない心理テストだ。

「はぁ〜……」

早く謝って仲直りしたい。でも、ただごめんと言うだけじゃ意味がないのは、なんとなくわかる。

「そもそも謝るって……どういうこと?」

相手に誠意を示しているようでいて、自分を許してもらいたいがための行為にも思える。
僕はぐるぐる考えながら部屋を出た。

アンジュは庭のベンチに腰かけ、風に当たっている。
僕は彼女の隣に座って、思ったことを全部話した。言葉にすると気持ちが整理され、想いの『核』が見えてくる。

「僕は君のことが大好きで、これからも一緒にいたい。僕にとっての『謝る』って、そういう気持ちを伝えるための方法なのかなぁ、って思ったんだよね。君には伝わった?」
「はい。私もミランと同じ気持ちですよ。だから……さっきはごめんなさい」
「僕のほうこそ。ねえ、仲直りのキスしてもいい?」

互いのおでこが、こつんとくっつく。
恋人は返事の代わりに、そっと目を閉じてくれた。

ゼノ編

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ゼノ(CV:島﨑信長)

人のために何かをすることをいとわない優しい性格。
器用でなんでも作れる。
守護聖になったばかりのカナタのことを気にかけている。
【書き下ろしショートストーリー】
とある失敗をして、落ち込んでしまったあなた。
すると【彼】が慰めてくれて……?
【ゼノの場合】

最近、アンジュは元気がない。どうやらレイナに比べて、大陸の発展度が伸び悩んでいるのが原因らしい。
俺は彼女を励ましたくて、寮の部屋を訪ねていった。
自作のアプリで育成状況を分析し、アドバイスっぽいことをしてみたものの、その表情は今ひとつ晴れない。

「やっぱり私には難しいのかも。レイナとはポテンシャルも違うしなぁ」
「そんなことないない。もっと自信持ったほうがいいと思うよ! ……って、俺が言うのもなんだけどさ」

肩をすくめた俺を見て、彼女が苦笑いで言う。

「ゼノが悩むのもわかるよ。自信を持つって難しいね」
「うん……周りにすごい人がたくさんいる分、自分の足りないとこがよく見えちゃったりしてね」

はぁ〜、と二人同時にため息をつく。
一緒に悩んでいるようじゃ力になれないかなと思ったけど、意外にもアンジュは朗らかに笑っていた。

「ありがとね、ゼノ」
「えっ? 俺、何かした?」
「うん。ゼノは同じ目線に立って考えてくれるから、すごく心強いよ」

今はまだ女王“候補”の彼女と、守護聖としては未熟な俺。だからこそ、共に成長できるのかもしれない。
そう思うとこの悩み多き日々さえ、キラキラと輝いて見えるのだった。

ロレンツォ編

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ロレンツォ(CV:竹内良太)

守護聖になる前は世界を変えるような発明をいくつもした有能な実業家。
「知りたい」という欲求がとても強い、余裕のある大人。
【書き下ろしショートストーリー】
忙しくて時間が取れないある日、【彼】からあなたに連絡が!
どんな言葉をかけてくれた?
【ロレンツォの場合】

宇宙の女王と地の守護聖。
多忙な私たちは巷のカップルのように、いつも一緒というわけにはいかない。
そこで私はアンジュに、ひとつの「お願い」をした。

『独り寝を慰めてくれるような、君の夢ブロマイドをつくってほしい』、と。

あのときの、彼女の顔。どんな内容にするのか、想像するだけでも面白かった。
気高く麗しき女王として人前に立ちながら、私を映す瞳を常に愛らしく輝かせている――そんなアンジュとの恋は、“未知”そのものだ。
彼女を手放したくない。他の男に心を奪われる未来など考えたくもないほどだ。私らしくもない…。彼女はかつて私の本心を知りたがっていたが、今は“自分の知らない自分”が日々暴かれていくような気分だった。
そのくせアンジュ自身の心は、最奥まで覗かせてくれない。その美しき神秘を解き明かしたくて、私は必死になってしまう。

正直に言おう。私は彼女に、目も当てられないほど夢中だ。清々しいほど屈服している。

ノックの音がする。きっと彼女が、緊張した面持ちで入ってくるのだろう。何と声をかけようか。素直に感謝してみるのも楽しいかもしれない。

彼女が見せてくれる夢はきっと、宇宙のごとく私を魅了するだろう。

▼B’s-LOG7月号では、ユエ、ヴァージル、ノア、フェリクス、シュリのストーリーを掲載! 紗与イチ氏の描き下ろしイラストやキャラクターメッセージも必見!

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イラスト・キャラクターデザイン/紗与イチ
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