ふたりが音楽に込めるものとは……

乙女ゲームシリーズ『DYNAMIC CHORD』を原作とした舞台『DINAMIC CHORD the STAGE』が、いよいよ2019年5月11日よりヒューリックホール東京にて上演開始。

本公演に向けて、2次元と2.5次元の垣根を超えた夢の対談企画が実現! 全8回にわたりB’s-LOG.comだけの独占でお届けします。

第5回はapple-polisherボーカル編<NaL×藤家和依>!

 04_藤家和依×NaL

生演奏によるライブシーンと、自身の音楽と向き合うバンドマンのリアルな葛藤を描く舞台『DINAMIC CHORD the STAGE』。

本作の公演に向けて、音楽事務所兼レコード制作会社である“DYNAMIC CHORD”に所属している4つのバンド“KYOHSO”、“Liar-S”、“[rêve parfait]”、“apple-polisher”のメンバーと、舞台で彼らを演じるキャスト陣による対談企画が実現しました。

各バンドのボーカルとバンドリーダーが、キャスト陣との“ガチトーク”を展開。舞台化に関する話から、お互いの音楽や芝居に対する想いまで、たっぷりと語り合って頂きました♪

バンドリーダー編に引き続き、本日5月7日よりボーカル編を4日間連続で連載。第5回はapple-polisherのボーカルNaLさんと、舞台キャストの藤家和依さんによる対談をお届けします!


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▲NaL(本名:天城成海)
藤家和依

▲天城成海役:藤家和依

NaL:こんにちは! apple-polisherのヴォーカル、NaLです。

藤家:舞台『DYNAMIC CHORD the STAGE』でNaLこと天城成海さん役を演じる藤家和依です。

NaL:藤家さん、よろしくお願いします!

藤家:よろしくね。その「藤家さん」っていうの、ちょっとやめにしない? 出来れば呼ばれ慣れてる「依くん」ってNaLにも呼んで欲しいなって。

NaL:良いんですか!? 呼びたいです!!

藤家:もちろんだよ。

NaL:依くん……ふふっ、依くんかぁ〜♪

藤家:NaL? どうしたの?

NaL:……は! すみません、嬉しくってつい! 今日の対談では依くんの話、いろいろ聞かせてください!

藤家:うん。改めてよろしく!

NaL:はーい! ではまず最初は、依くんと音楽について聞かせてください。音楽は昔から好きだったんですか?

藤家:こういう芸能の仕事をやるまでは、普段耳に入ってくる音楽を聞いたりするくらいだったかな。むしろ音楽の授業が嫌いだったぐらい。

NaL:え! そうなんですね!

藤家:うん。でも以前所属していた事務所に入ったときに音楽をやるようになって、意識が変わっていったんだ。たくさんの人が来てくれて、音楽でこんなに笑顔になってくれるんだなって……少し答えがアイドルみたいかな(笑)

NaL:そんなことないです。音楽で誰かを笑顔にしたり心を動かしたいって気持ちは、アイドルもバンドマンも、音楽に携わる人ならみんな持ってるんじゃないでしょうか。

藤家:そうだね。僕はそこから本っ当に音楽が好きになって「ああ、この仕事をずっとやっていきたいな」って強く思ったんだ。そこでバンドを組んで、ベースをやるようになった。

NaL:ベース! 依くんはヴォーカリストでもあり、ベーシストでもあるんですよね。かっこいいな〜。曲作りもしてるんですか?

藤家:うん。作詞と作曲、両方やるよ。

NaL:すごい! 俺も作詞はするけど、作曲にもちゃんと挑戦してみたくって、今は勉強中なんです。

藤家:そうなんだね。僕は自分が作った曲や歌詞で、聞いてくれた人が泣いたり楽しそうに笑ったりしてくれることがすごく快感だったんだ。で、すっかりハマっちゃって、今こうやって独立してバンドを組んで活動してる。

NaL:うんうん! 俺もEve(apple-polisherのファンの総称)や曲を聞いてくれた人から、歌詞に込めた想いを感じてもらえて、背中を押す事が出来たってわかったときはすっごく嬉しかった。音楽って、ただ一方的に伝えるだけじゃなく、会話のキャッチボールみたいに気持ちが伝わっていくんですよね。だから、apの音楽を通じて、依くんとももっとお話が出来たらいいなって思います!

藤家:こちらこそ。たくさん話そうね。

NaL:はい! ということで、まだまだ質問行っちゃいます! 依くんはアーティスト活動の中でライブはたくさんしていると思いますが、舞台への出演経験はあったんですか?

藤家:昔、グループ主演って形で一本出演したよ。あとは先輩の後ろでひとつの役として演奏した事もあったな〜。だから今回の舞台で、DYNAMIC CHORDに所属するNaLたちバンドマンを演じるっていうのは、そのときと近い感覚があるよ。そのときはヴォーカルじゃなくてベースだったけど(笑)。

NaL:確かに似てますね! ということは、今回の舞台が久しぶりの舞台出演なんですね。

藤家:普段はバンド活動がメインだから、1年ぶりになるかな。

NaL:ライブも舞台も広い意味では同じステージだけど、依くんはステージに上がる前、いつもやることはありますか?

藤家:う〜〜ん。ライブでも舞台でも、自分の中で集中する空気みたいなものを意識的に作る事かな。なかには、ほかの役者さんやアーティストがいる場で直前まで袖で話していても、パッと切り替えられる人もいるけど、僕の場合は楽屋から離れて暗いところで1人で集中してからステージに入ることが多いよ。

NaL:ふむふむ。なんかUK(apのギタリスト)と似てるかも。UKもライブ前は集中したいからって、よく1人で煙草吸いに行っちゃうんですよ。そういうときは普段と違って神経質になってる事が多いから、俺たちも放っておくんです。

藤家:放っておくんだ(笑)

NaL:はい(笑)。そういう時って、きっとたくさん色んな事を考えて、自分の中で整理してるんだと思うから。邪魔したくなくて。

藤家:それでいいんじゃないかな。僕もひとりでストレッチや発声しながら、自分がこの曲や歌詞で何を伝えたいのかってことを結構重く考えてる時間だから。

NaL:そこで高めた気持ちをステージに持って行くってことですか?

藤家:そうだね。感覚の話だけど、最初に突き詰めて重く考えると、曲として人に伝える時にはちょうどいい軽さになってる気がするんだ。最初から軽いままだと、そのまま人の心に残らずに通り過ぎってっちゃうだけだから、それを避けたくて。

NaL:聞いてくれた人の中に何かを残したいって気持ちはわかります。俺も、apの音楽が聞いてくれた人の中に種になって残って、いつかそれが芽吹いてくれたらいいなってイメージしてる。ステージに立てることが当たり前じゃないって知ってるから、特にそう思うのかもしれません。

藤家:うん。ステージに立てるのが、あと何回あるのかわからないしね。少し重過ぎるかもしれないけど、このステージに立てることだけで幸せだって思ってるよ。

NaL:だからこそ、ひとつひとつのステージが特別なんですよね! 今回の舞台ではライブのほかに芝居もありますが、依くんが俺を演じる時に心がけていることってありますか?

藤家:そうだな〜、NaLは周りからも好かれる天真爛漫なところがあるし、みんなから大切にされてる天使みたいな存在じゃない?

NaL:よく言われますけど、全然そんなことないですよ〜!

藤家:そうかなぁ(笑)。でも、NaLはメンバーや家族に対して、すごく愛情が深いでしょ?

NaL:うん。メンバーや家族の事は大好きです!

藤家:そういう純粋な心を大切にしたいなって思ってるんだ。アッポリの曲を表現する中でも、僕もNaLのようにEveのみんなのことを思いながら、この舞台を通して気持ちを伝えていけたらいいなって思ってる。

NaL:ふふっ、依くんがEveのことも考えてくれていて嬉しいです! apの曲をたくさん聞いてくれてるって聞きました!

藤家:聞いてるよ〜! 特にR&B調の『what have you done for…』を聞き込んでる。舞台では演奏しないんだけどね(笑)。

NaL:わぁ! Kuroが聞いたら喜びます! あ、この曲はKuroが作曲して俺が作詞したんですよ。

藤家:すっごく良い曲だよね。大好きなんだ。

NaL:嬉しいな〜♪

藤家:アルバムの曲や『to you.』が入ってるシングルも聞いてるんだけど、アッポリの音楽が大好きになったよ。バンドだけどシンセを使っていたりほかのバンドと違う特徴があるよね。僕が活動してるACT ONE AGEもバンドだけどシンセ使ったり、ミクスチャーみたいなこともやってるから、音楽的なルーツが同じなのかなって感じてる

NaL:実は俺も依くんのバンドの曲、聞かせてもらってて、なんだかちょっと似てるなって思ってました!

藤家:ね! NaLを演じる側の僕としても、そういう共通点があるのはいいなって。例えば、今回の藍鉄ロックフェスを描いた脚本の中で、NaLは玲音とちょっとしたいざこざが起こるけど……。

NaL:うっ……。あのときのことは、反省してます。玲音が絡むと周りが見えなくなっちゃうの、俺の悪い癖で(苦笑)。

藤家:でも、そんなちょっと子どもっぽい一面を持つ天城成海と、すごくかっこいいバンドの大黒柱として、ヴォーカリストとして立っているステージ上のNaLの差を感じてもらえるように演じたいなって思ってる。

NaL:メンバーからも普段の俺とステージの俺はギャップがあるって言われるんです(笑)。でも自分でそれをじっくり見たことが無いので、依くんがどんな風に表現してくれるのか恥ずかしくもあり、楽しみでもあります!

藤家:特にライブシーンではNaLの持つ男らしさやヴォーカルとしての顔を感じてもらえるようにがんばるよ

NaL:はい! では最後に、舞台『DYNAMIC CHORD the STAGE』への意気込みをお願いします!

藤家:NaLを始めとして、それぞれのアーティストにこんなに思い入れを感じるのを僕はほかに見たことがなかったんだ。ファンのみなさんはもちろん、アーティスト同士の繋がりや関係性の細かいところまで見えてくる。そういう些細な部分も舞台では表現していきたい。例えばNaLだったら、亜貴にぃとの関係性もね。観に来てくれたファンのみなさんが一番喜んでくれるには……って演技をする上でも考えてる。舞台を通して『DYNAMIC CHORD』を知った人ももちろんいると思うし、そういう方たちにも、『DYNAMIC CHORD』の良さを感じて欲しい。青春で味わったようなどこか懐かしい気持ちを持ってもらえたら嬉しいな

NaL:依くんたちを通じて、もっとたくさんの人たちに俺たち4バンドの音楽が伝わっていったら、俺も嬉しいです!

藤家:うん! 知っている人も知らない人もみんなが楽しめるような、そんな舞台にしていきたいなと思ってるよ!


明日は、[reve parfait]のボーカルKingさんと松岡卓弥さんの対談をお届けします! お楽しみに!

▼DYNAMIC CHORD the STAGE 独占対談企画▼





『DYNAMIC CHORD the STAGE』公演概要

【原作】honeybee black『DYNAMIC CHORD』
【脚本】おかざきさとこ(映画『春待つ僕ら』、『リベンジ girl』など)
【演出】石岡貢二郎(『うたの☆プリンスさまっ♪』ライブ、『ツキステ。』シリーズなど)
【劇場】ヒューリックホール東京(有楽町)
【キャスト】
<KYOHSO>
YORITO役:新里宏太
TOKIHARU役:杉江優篤
YUU役:山口大地
SHINOMUNE役:KEN’ICHI

<Liar-S>
檜山朔良役:三山凌輝
珠洲乃千哉役:服部武雄
榛名宗太郎役:正木郁
結崎 芹役:吉澤翼

<[rêve parfait]>
King役:松岡卓弥
Rook役:石賀和輝
Bishop役:とまん
Knight役:竹内唯人

<apple-polisher>
NaL役:藤家和依(ACT ONE AGE)
UK役:松井勇歩
Kuro役:稲垣成弥
Toi役:松村優

伊澄久臣役:塩川渉
加賀真実役:松村泰一郎
聖矢役:笹翼

公演日程

KYOHSOとLiar-Sをメインにした物語と、[rêve parfait]とapple-polisherをメインにした物語の2種が日替わりで上演予定。

【日程】2019年5月11日(土)~5月15日(水)

◆KYOHSO・Liar-Sメイン回
・5月11日(土)18:00
・5月12日(日)13:00
・5月13日(月)19:00
・5月15日(水)19:00

◆[rêve parfait]・apple-polisherメイン回
・5月11日(土)13:00
・5月12日(日)18:00
・5月14日(火)19:00
・5月15日(水)14:00

チケット情報

【チケット料金】ダイナーシート(非売品グッズ付き)10800円[税込]/一般席8800円[税込]
【ダイナーシート特典】非売品ブロマイド1セット(ミュージックビデオ一曲分のダウンロードコードが付属)
【チケット発売】

⇒チケットぴあ
⇒Confetti
⇒イープラス
⇒ローソンチケット

【主催】『DYNAMIC CHORD the STAGE』製作委員会(アルテメイト/ムービック/チケットぴあ)

『DYNAMIC CHORD』とは……

honeybee blackが贈るバンドをテーマにした乙女向け作品。

音楽事務所兼レコード制作会社である『DYNAMIC CHORD(ダイナミックコード)』に所属している4つのバンドにスポットを当てて、バンド音楽の楽しさや、バンドマンとの甘く激しい恋物語が描かれます。

登場人物

【KYOHSO】
YORITO(本名:城坂依都)
TOKIHARU(本名:英時明)
YUU(本名:黒谷優)
SHINOMUNE(本名:諏宮篠宗)

【Liar-S】
檜山朔良
珠洲乃千哉
結崎芹
榛名宗太郎

【[rêve parfait]】
King(本名:香椎玲音)
Rook(本名:月野原久遠)
Bishop(本名:百瀬つむぎ)
Knight(本名:香椎亜貴)

【apple-polisher】
NaL(本名:天城成海)
UK(本名:青井有紀)
Kuro(本名:黒沢忍)
Toi(本名:音石夕星)

(C)Arithmetic / (C)『DYNAMIC CHORD the STAGE』製作委員会