第二部開幕! 謎のEXTRA演目とは……?

セガゲームスから配信中のスマートフォン向けミュージカルリズムゲーム『夢色キャスト』。

2016年4月27日(水)からは、新ストーリーとなる新章第2部が配信開始となりましたね!!

さらに今回は、“通常演目”、“特別演目”に次ぐ第三の“EXTRA演目”という新モードが追加されたんです!! このモードでは、期間限定かつ1難易度のみのスペシャルな演目が遊べます。

“EXTRA演目で、現在用意されている最高難度である“エキスパート”をさらに上回る“MASTER”という難易度の演目が公開されたということで、どんなものなのか、わたくしぎょにちむがセガさんにおジャマして体験させていただくことに!!

難易度・MASTERの鬼畜っぷりを体験してきましたよ!!
(取材日:2016年4月20日)

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▲セガさんの社内には歴代ハードをモチーフにした会議室が!

さぁ、こちらが第二部で登場する最高難度“MASTER”の画面!!

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EXTRA演目は、期間限定で登場するとのことで、ぜひ期間中にチャレンジしていただきたいですね!!

そして、記念すべき一曲目の演目は、『夢キャス』ではおなじみのテーマ曲『CALL HEAVEN!!』。こちらを最高難度“MASTER”でプレイできるとのこと。

『CALL HEAVEN!!』は、何百回も聞いてるから、曲の構成とか決めとかわかってるしなんとかなりそう!!

てことでさっそくチャレンジ!!























サビにすらたどり着けなかったorz

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そこへ現れたのは!?

だめだ……もう私には、『夢キャス』をやる資格なんてないんだ……。と、荷物をまとめて退散しようとしたところ……

 

 

「話は聞かせてもらったああーーー!!」

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とばかりに、ドアを開くふたりの男性が……!!(言ってはいない)

「だ……だれ?!」と思いつつ、話を聞いてみると、彼らは『夢キャス』のリズムゲームのプロフェッショナルとのこと。

「誰だかわからないけど、私の仇を討ってください!!」とお願いしてみると、さっそくMASTERに挑戦してくれました!!

まずはこちらの方、事情によりお顔とお名前は伏せる条件により、スーパープレイを披露してくれるとのこと。

ちょっwもう構えかたから、ぜんぜん違うw

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▲スパスパと鬼畜譜面をこなしていく両手さん(←勝手に命名)。
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すごく簡単にやってますけど、私、この持ちかたでプレイできる気がしません……!!

見事最後まで完奏していただきました!! 勝利のポーズ!! っていうかさらっとプレイしてたけど、この人何者?!

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「でも、彼はもっとすごいんですよ」と、もうひとりの方を紹介していただきました。

 

こ……これ以上なにが起こるっていうんだ?! 

 

静まり返る室内に緊張が走ります。

 

 

 

 

 

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ファ?!

 

え、ちょっと待て!

 

おかしいおかしい。

 

いろいろおかしいけど、その構え……まさか片手でやる気か?!

そして片手をゲーム画面に添えたまま、淡々とプレイを始める彼。

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うおおお!マジか!!

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▲さすがにスマホ自体を押さえないとズレてしまうそうです。無茶させてすみません(笑)。

でも本当に片手でやってる!! これヤラセじゃなくてガチです!リアルガチです!!

そんな彼らのスーパープレイ動画がこちら。

両手さん⇒片手さん(←勝手に命名)プレイの動画


もう、なんか、すごすぎて、「すげぇ!」しか言えませんでした。

 

ということで、今回このおふたりのスーパープレイヤーさんに加え、『夢色キャスト』のディレクターさんをお招きして、お話を伺うことができました。

謎のスーパープレイヤーズにインタビュー

――おふたりのスーパープレイ、お見事でした。ところでおふたりは、ふだんどういったお仕事をされている方なんですか?

両手さん(以下、両): 『夢キャス』の楽曲の譜面づくりをしています。

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――え!! 『夢色キャスト』のスタッフの方だったんですね(通りでうまいわけだ)。譜面づくりというと、リズムゲーム部分を作っているということですよね。どのようにやっていらっしゃるのですか?

片手さん(以下、片): まずは、プレイする楽曲が到着したら聞き込みます。この曲は、どういうリズムであるかを判断して譜面の全体像を考えます。そこから、ディテールを作り込んでいく感じですね。

――へーなるほど。具体的にはどういう手順ですか?

片: 歌詞と、主旋律をメインに音を置いていきますね。そこから、シンセサイザーなどの細かい音を拾っていく感じになります。

ディレクター(以下、D): じつは譜面づくりをする際に、専用のエディターを用意しておりまして、それを使うことによって快適に譜面作成をしていくことができます。

両 専用エディターを使いながら、難易度ごとに譜面を作ります。

――その難易度って、どうやって変えるのですか? なんか基準があるのですか?

両 基本的に難易度は、コンボ数で調整していきます。難しい曲になるとコンボ数が多く、簡単な曲はコンボ数が少なくなります。難しい曲でもコンボ数が少ないという楽曲は、ロングノート(長押しの青コマンド)を多用している場合もありますね。細かいルールとしては、エキスパートはなんでもありハードは連押し(緑コマンド)のタイミングを一定にしています。

――“一定”というのは?

両 たとえば、三回連続押しのコマンドがあるときに、タタタンという早い連押しと、タン、タン、タンという遅い連押しが同時に一楽曲内に登場しないようにするといった感じです。タタタンと決めたら、その曲のすべての連押しは、タタタンとなっています。

――これは、ハードモードを攻略するうえでかなりのヒントになりますね!! ありがとうございます!!

両 あとはノーマルだと、長押し中にほかのコマンドを出してはいけないイージーだと両押しを入れてはいけないという風になっています。イージーは片手でもって、片手でプレイできるように調整されてるんです。

――なるほど、エキスパートの譜面から段々と制約をつけていくことによって難易度を調節していくんですね。

両 そうですね。

――となると、今回EXTRA演目に追加されるMASTERはどうなっちゃうんですか?

片 MASTERはもう、何でもあり、ルール無用って感じですね(笑)。

難易度MASTERの特徴

――先ほどエキスパートも何でもありと言っていましたが、それとの違いはあるんですか?

両 明確な違いは、これまでの譜面ではやったことがなかった三連続押しと、単押しが同時にやってくるというところです。これは禁止してきた部分だったのですが、解禁してみました。皆さんの脳みそを混乱させようと思っています(笑)。また、三連押しと、二連押しも混同させました。

――これはかなりやり込まないと無理ですね(笑)。

両 初めは難しいかと思いますが、上手い人なら何度かやっていくうちにクリアーできるはずです。

片 それと、基本的な両手持ち(横持ちで親指だけ使う持ちかた)でクリアーできるような配置はしていますよ。

――ええ!? ウソウソ絶対指交差しちゃいますよ!!

片 そう思ってしまうかもしれないのですが、ちゃんと調整してあるんです!

――た、確かに片手さんは、片手でプレイしていました……。片手ではクロスできないですもんね(笑)。

両 思わずクロスしてしまうように、狙って作ってはいます。皆さんを混乱させたいので(笑)。ただ、MASTERは親指だけでできる範疇でもっとも難しい譜面になっています。ちなみに、イージーは縦持ちでもプレイできるようになっていますよ。

片 両手押しがないので、片手だけでできるようになっているんです。

MASTERの追加であたらしいリズム体験を提供したい

――では、そもそも難易度MASTERを追加することになった経緯を教えてください。

D リズムゲームが好きな『夢キャス』のユーザーさんから「リズムゲームの難度が低い」と言われていたので、じつはいまあるエキスパートも少しずつ難易度を上げていたところでした。

しかし、キャラクターが好きであまりリズムゲームが得意でないというユーザーさんも多く、エキスパートをやっとクリアーできるようになった! と思ってもどんどん難しくなってしまうと、リズムゲームを楽しめなくなってしまいますよね。なので、エキスパートの難易度をインフレさせていくのではなく、上級者の方向けの一段階高い難易度のMASTERを作ることに決めました。

それと、いまある難易度の規定では表現できないリズムもあり、新しいリズム体験を表現したいという思いもありました。

――これからエキスパートに挑戦したいと思っていた方には助かりますね。ところで、このMASTERは一曲だけなんですか?

両 現状用意しているのは一曲だけです。まずはEXTRA演目としてお披露目して、皆さんの反応を窺いつ、今後もどんどん増やしていければと。

――初めてのMASTER演目はきっと皆さん苦戦されると思いますが、ポイントなどを教えていただけますか?

両 「このリズムに誘われ~♪」の歌詞の部分はかなり難しくなっていますので、そこについて何度も練習していただきたいです。リズムはすべて同じくり返しだから、一度覚えちゃえば大丈夫です! イメージとしては“もちつき”をしている感じです。「Welcome song welcome dance~♪」の部分は、最初と最後で反転しているというところも注目ですね。

攻略ポイントとしては、緑のコマンドが出たら“基本は3連押し”と覚えておくといいかもです。この3連押しはすべて同じリズムになっています。ちょっとした例外はありますけどね。

――プレイされているところを見ていると簡単に思えるんですけど、実際にやってみるとめちゃくちゃ難しいんですよね。でも、作り手としてはクリアーしてほしいのですか? それともクリアーできないほうがじつはよかったり?

両 そこはやっぱりクリアーしてもらいたいですね。そして、フルコンプリートした動画などを公開してもらいたいです。

D エキスパートがクリアーできる方でも、一時は苦戦する。「でもまたやってやるぞ!」となって、最終的にクリアーしてもらいたいですね。

――やっぱり、譜面を作っている方はどんなに難しくても簡単にプレイできちゃうんですか?

片 そんなことはないですね(笑)。

両 最初やってみると「できない!」って思っちゃいます。でも2、3回やればできるようになりますね。

――さすがですね(笑)。でも、そうやってテストしていくなかで没になるフレーズなども出てきますよね?

両 あります! やっぱり難しすぎて、親指だけでできるという根底のルールにそぐわないものや、できるけど親指がつる!(笑)というものは修正していきます。ただしMASTER演目は……けっこう限界に近い感じに仕上がっています。

片 作っていくうちに難易度がわからなくなってしまうこともあるんですよね。ある楽曲の譜面を作っていたときに、いまのMASTER並に難しくなってしまっていたものもあって。ディレクターにテストプレイしてもらったときに「こんなのできないよ!」となって、直前で修正することもありました。

――ちなみに、一曲の譜面を作りあげるのにどのくらいかかるんですか?

片 一週間くらいですね。

両 譜面づくりのほかにも仕事があるので、実際にはそれ以上かけて作るのですが、譜面づくりだけにかかるとなるとそれくらいです。

――一週間でも早い気がしますが……! 作りやすい楽曲とかあったりします?

片: 激しい曲ですね!

片: やっぱりドラムとか、解りやすい音が入っていると作りやすくて。

両: なので、ゆっくりなテンポで音数が少ないという楽曲はすごく難しいです。

――MASTERに挑戦していくうえで、デッキ構成も重要かと思いますが……。

D 今回のEXTRA演目“CALL HEAVEN!!”は、MASTERのお披露目ということもあり、消費するAPを少なく設定しています。そして、何度も挑戦して“失敗して覚える”スタイルにしています。なので基本的には、ゲームオーバーにならず最後までいってほしいというのが願いです。

――わかります、わかりますけど! ……どうかそこを……なんとか!(泣)。

両 そうですね。タフネスを5000以上に構成してもらえれば、5~6ミスくらいしても大丈夫なように調整します(笑)。タフネス大アップなども併用してみてください。

――ご……5回……!! 私、最低でも30回くらいミスしそうですorz

D 今回のMASTERは1回のミスで、エキスパートの2.5倍ほどのダメージになるというのを指標に、ぜひデッキを組んでみてください!(笑)。

新要素の追加とユーザーへの配慮

――第二部が始まってからは、リズムゲーム部分で変化していくもの、追加要素などはあるんですか?

D EXTRA演目に、今回のような特別な演目の追加もどんどんしていきたいと思うのですが、今後は新しいノート(アクション)も増やしていければと考えています。

――おお! 長押しや、連押し以外にもノートが増えるということですね!! これはとくに上級者にとってはうれしい情報かもしれません。

D 『夢キャス』ならではのUI(ユーザーインターフェース)に最適なノートをこちらのふたりを含めて考えているところです。

――で、実装するとなったらいつぐらいになりそうですか?

D 第二部が終わるまでにはお目見えできるかな~と(笑)。ほかにも、MASTERで難易度を上げるだけでなく、逆にイージーやノーマルのタップ判定などはゆるやかにして、もっと遊びやすくする予定になっています。

――上級者の方ばかりだけでなく、リズムゲームが苦手な人にも配慮されているんですね。

D そうですね。夢色キャストでは、キャラクターに関わる報酬アイテムはエキスパートをフルコンボしないとゲットできないといったものはなく、確率の差はありますが、イージーでも何度もプレイしていれば獲得できるようになっています。

それと『夢キャス』の大きな特徴は、リズムゲームをプレイする際に、補うことができるスキルシステムがあるという点なんです。なので今後は、たとえば「どうしても長押しが苦手だな」という方のために、長押しの部分を省略できるような、難しいものを自分の腕前に合わせる事ができるスキルなどを取り入れていきたいと思っています。

リズムゲームに対するこだわり

――リズムゲームが苦手な方にはありがたいですね!! ところで話は変わりますが、なんか裏話的なものってないですか?(笑)。

D 『夢キャス』の譜面は、楽曲を楽しめるように、リズムをとるだけでなく、曲の世界観をリズムゲームで再現できるかというところをチェックしています。以前行われた“怪盗紳士の狂詩曲”というイベント演目では、怪盗とスパイと探偵の三つ巴の戦いを表現できるように、三角形にノートが配置されていたりします。

――えええ! そんなこだわりが! それって気づかれます?

D そこまで考えてるんだとは気付かれないかもしれませんが、リズムゲームをやっているときに「なんだか楽しい!」と感じていただけていると思っています。

お正月に配信した“えてにまくあげ”という曲は、曲中に「ハイ! ハイ!」といった合いの手が入るのですが、そこの部分のノートの配置が、阿波踊りのように腕を振っているようなノートの配置になっています(右上、左上に交互に両手を上げるようなイメージ)。

――ああ!! なってました!! あれはたしかにスゴいと思ってましたが、やっぱり狙って配置されてたんですね!

D そうなんです。ユーザーさんが狙いに気付かなくても「あれ? なんかこのハイ! ハイ! の部分気持ちいいな!」と感じてくださっていれば。そうやって、曲の世界観にマッチしたノートの配置が譜面チームからあがってきたときは、めちゃくちゃ褒めています(笑)。

ほかの裏話としては、リズムゲームのソロチャレンジ中に登場するメッセージとか。あれは譜面を作った人間が責任をもって文章を作っています

ソロチャレ1

――えええええ!! あれはただ歌詞が流れているだけかと思ってました。

D じつは違うんですよ(笑)。シナリオ担当が最後にチェックは入れるのですが、曲と一番向き合ってきた譜面組が丹精込めて書いています。スクリーンショットを撮ってくださっているユーザーさんもいらっしゃるみたいで、それを見たときはとても感動しましたね。

両・ (大きくうなずく)

――そ、それは知らなかった……!

片: なので、ぜひ読んでもらえるとうれしいです!

――いや、余裕なくて読めないですよ!!(笑)。

片: とくにエキスパートになると難しいとは思いますが(笑)。

――え? これってもしや難易度ごとに……

片 メッセージの内容が違うんです!!

両 イージーから始まってノーマルハード、エキスパートではストーリーがクライマックスに。そしてMASTERで完結する予定です。

――ストーリー?! 全部の難易度のメッセージがつながっているってことですか?

両 はい、その楽曲の世界観やストーリーを三行ずつで表現しています。なので、あんまり見ている暇がないとは思いますが、ぜひ注目していただきたいです。

片 この部分はすごくがんばっています(笑)。

今後の『夢色キャスト』は?

――最後に、なにかとっておきの情報ください!!

D EXTRAエクストラ演目の“CALL HEAVEN!!”は、A、B、C、fullをすべてクリアーしただけで夢石が20個もらえますし、S判定を取っていただければ、さらにもらえるようになっています。やりごたえのある、お得な楽曲となっていますのでぜひ!

また、これまで特別演目で登場した楽曲も続々リバイバルしていく予定です。それから、現在第二部が始まったばかりですが、第三部の準備も進めております!!

――おおおおお! これは楽しみですね! MASTERに挑戦するユーザーの皆さんにもひと言お願いします!

片: やろうと思えば片手でもできます! めちゃくちゃ楽しいので挑戦してください!!

両: ランクSクリアーを目指してぜひがんばってみてください!!


ということで、『夢色キャスト』のスタッフでもありエキスパートでもある方々や、ディレクターの方たちからいろいろと興味深いお話を伺うことができました。

やっぱり一番驚いたのは、ソロチャレンジでのメッセージに関してですね。プレイ中に出てくるのでまったく見る余裕がなかったのですが、まさか意味があったとは……。

『夢キャス』…………やるな!

第二部が始まり、ストーリーも新しい局面へ。しかし、ストーリーだけでなくリズムゲームにも開発スタッフのさまざまな思いが込められています。

そんな彼らの渾身の譜面をぜひ堪能してみてください!

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