貴重なトークショーが実現!

2018年9月8日・9日、東京・サンシャインシティにて『うたの☆プリンスさまっ♪』のスペシャルイベント、“うたの☆プリンスさまっ♪雪月花 Eternal Moment”が開催されました。

同イベントは『うた☆プリ』8周年記念企画のうちのひとつ。8周年を迎えるにあたり、世界的に活躍するファッションデザイナー・丸山敬太氏とのコラボレーションで“雪月花”をテーマにした衣装が制作され、倉花千夏氏がメインビジュアルを手掛けるとともに、テーマソングやミュージックビデオが制作されました。

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▲『雪月花』ではその名の通り、真斗・トキヤ・カミュが“雪”、那月・セシル・嶺二・藍が“月”、音也・レン・翔・蘭丸が“花”をテーマにした衣装を着用しています。

イベントでは衣装・アイドルのメッセージ展示や、テーマソング『雪月花』のMVが初お披露目されたほか、倉花氏のサイン会や丸山氏&倉花氏によるスペシャルトークショーも開催。

ここではスペシャルトークショーをメインに、展示の様子もレポートしていきます!

「彼らの新しい挑戦を見せていきたい」

『うた☆プリ』と丸山氏のコラボは今回で2回目で、2016年に行われた“Shining Dream Festa”以来、約2年ぶり。

まずは2016年のコラボについて、丸山氏「いろいろなアーティストの仕事をしていますが、11人っていう人数はあまりない(笑)。ひとりひとりの個性がキチッとある方たちなので、11人という数に最初は驚きました」と当時を振り返ります。

一方、倉花氏は丸山氏や作品を知っていたそうで「私からすると、“本当にいらっしゃるんだ……”というくらい(笑)。お会いできて光栄でした」とのこと。

そしてコラボ第2弾の今回は、“雪月花”がテーマ。これについて丸山氏は、

「コンセプトなど、いろいろなお話をうかがい、彼らの新しい挑戦を見せていきたいというところも踏まえ、“悠久”やオリエンタルで大人なイメージがありました。彼らの匂い立つような、立ちのぼるような新しい一面を作れたらいいなと。僕自身、オリエンタルは得意。いい感じでできるんじゃないかなと、ワクワクしたことを覚えています」

……と語ります。

ちなみにこの“雪月花”というテーマは丸山氏の案だとか。楽曲を作る段階から丸山氏も参加し、「“じゃあこういうものがいいんじゃないでしょうか”というところから入っていけたので、ガッツリ携われて楽しかったです」と、初期段階から参加していたことを明らかにしました。

“雪”、“月”、“花”それぞれのポイントは……

具体的な制作の過程について、丸山氏が重視したのは「11人が揃って舞い踊るというイメージ」

「まず11人並んだときの美しさと、ひとりひとりにばらけたときのチャームと、“雪月花”のチームで集まったときのグループ感。まず全体を考えて個に戻り、また引きに戻って……ということを何度もくり返しました」

と、個性と統一感の両立について語ってくれました。丸山氏いわく「それぞれがちょっとずつ関わりあっていて、11人のシーンができている」というコスチュームは、11デザイン全体に漂う世界観にも注目です!

そして丸山氏の衣装をまとったアイドルたちのビジュアルを“撮影”した倉花氏は、衣装からインスピレーションを膨らませていったそう。「刺繍がポイントになっていると思うので、見えるように気をつけました。またCDのジャケットは3パターンと決まっていたので、ビジュアルのリズムというか、“雪”がスタンディングなら“月”はしゃがんでもらったりと、緩急をつけたりして……」と熱弁。

倉花氏の口からは、さらに「“月”は那月くんの衣装のテクスチャーがすごくて! “どう表現したらいいの!?”と燃えました(笑)」と制作秘話が飛び出します。丸山氏は「すいません(笑)」と謝りつつも、「僕はディテールに凝るタイプの衣装を作るのですが、前回の(倉花氏の)ビジュアルに僕自身も感動したので、今回もきっと素晴らしいものにして頂ける確信がありました。なのであまり考えず、すごいジャガードの生地を使ってみたり、すごい刺繍をしてみたり(笑)」と、倉花氏へ信頼を寄せていました。

また丸山氏は“雪”、“月”、“花”それぞれのポイントも解説してくれました。

“雪”について……
「テーマは高潔、静謐。とにかく清らかで、でも強くて潔い。凛とした雪に感じるような、クールでもあり、触ったら溶けてしまう繊細さも持ち合わせているような、そういう3人をイメージしてデザインしました」(丸山氏)

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“月”について……
「月は少し温かみもありますし、神秘的。夜に見上げると少しほっとするようなイメージも乗せながら、全体的にクールでミステリアスでセクシーなイメージ。全員が匂い立つような雰囲気にしたいなと思っていたので、コウモリのサブキャラクターもデザインし、刺繍で取り入れました」(丸山氏)

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“花”について……
「文字通り、“花”。“雪”のクールさ、“月”の優しさ・繊細さに対して、“花”は華やかに立ちのぼるイメージでデザインしています」(丸山氏)

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丸山氏がたびたび語ったように、個性を際立たせながら“雪月花”の世界観を共有する統一感はお見事!

「メインがいてサブがいて……というわけではまったくないので、ひとりひとりの力を出さなければいけないのは難しいですよね」丸山氏「そこが難しくもあり、楽しくもあるところですね」倉花氏)と、シャイニング事務所のクリエイションを手掛ける苦労と楽しみを話していました。

そして丸山氏のこだわりは、イベントで販売された『うた☆プリ』と丸山氏のブランド“KM☆UP”のコラボアイテムにも表れています。

いわく、「ライブグッズやアーティストグッズは応援のために買ってくださる方が多いので、“デザインは別に……”ということもあると思うんです。ですが僕はふだんから使って頂けるものを作りたいですし、彼らもそういうことを言うので(笑)、ふつうに着てくださったり、持ってくださっているのがとても嬉しい!」とのこと。

その言葉通り、まさにふだん使いにもピッタリな、スタイリッシュなアイテムがたくさんラインナップされていました。

ちなみに今回はアイドルたちのヘアメイクも、ふだんとはひと味違うイメージに。

これは丸山氏と倉花氏の話し合いのなかから生まれたそうです(丸山氏「僕はいろいろと妄想を膨らませるタイプなので(笑)、かき上げたり濡れたりもいいんじゃないですかね、と」)。

アクセサリーについても、「首もとまである衣装が多かったので、全員アップにしたほうがバランスがいいのかな、と。みんな片耳に耳飾りをしていますが、左右どちらにつけるかも敬太先生が指定くださいました」倉花氏

「蘭丸とか、こんなに変えたこと、いままでなかったですよね。(髪を)飾りと逆で固めたらおもしろいかなとか、キャラによってバランスを変えました」とのことでした!

インスピレーションのヒントやファンへのメッセージも!

トークショーの後半には、客席からの質問に両氏が答えるコーナーも。ここでは一問一答形式でレポートします。

――(倉花氏へ)『雪月花』の撮影で工夫した点を教えてください。

倉花氏「今回はプリンスだけじゃなくて、全体感をお見せしたかった。MVでも、雪チームが吐息で白くなっているところとか、すごいですよね。彼らが実在している世界ごと形にしたかったので、そういうところを受け止めて頂けたらうれしいです」

――(丸山氏へ)『雪月花』の衣装デザインで、いちばん難しかったところはどこですか?

丸山氏「前回も感じたことですが、11人いるということ……(笑)。11人揃いも揃って、こう……強めなので(笑)。グループとしての揃い感を強調しつつ、ひとりひとりの持つ魅力を表現するというところがいちばん難しいところでした」

――(丸山氏へ)アイドルたちに着せてみたい衣装やテイストはありますか?

丸山氏「コラボをするときはいつも、僕ありきではなく、そのアーティストさんがどんなことを表現したいか、どんな世界観を作りたいかありきで、そこにどれだけ僕のクリエイションを重ねられるかを考えています。僕から“こういうものを……”と言うのは違うなと思っているので……逆に、なんでも(笑)。そこに寄せていくのが僕の仕事。無茶ぶりであればあるほど楽しいです」

――(丸山氏&倉花氏へ)どういうときにインスピレーションが湧きやすいですか?

倉花氏「机に向かっているときはすでに形にするモードなので、歩いているときとか、本当に何気ない瞬間にふっと思い浮かぶことがあります。何かが湧くときって、きっとオフのときなんですね。だから散歩をするようにしています。手足を動かさないと頭も動かないらしいので、理にかなっているなと」

丸山氏「僕もまったくいっしょで、インスピレーションみたいなものは本当にひょんなときに降ってきます。なるべくそれをキャッチできる状態でいられるように気をつけていますね。僕は頭の中で最終的な落としどころがバーッと決まってから動くタイプ。インスピレーションが浮かぶのはヘンなときです(笑)。」

最後には、丸山氏&倉花氏から、ファンへメッセージが送られました。

倉花氏「つねづね言っていますが、『うた☆プリ』は奇跡。2016年に敬太先生とコラボができたのも奇跡でしたが、今回またこのような機会を頂けたのは、支えてくださった皆さんがいてくださったからこそ。本日はありがとうございました」と感謝を述べます。

対する丸山氏も、「たくさんの方に愛されているアーティストに関わらせて頂いたことをとてもうれしく思っていたら、またお声掛け頂いて。自分的にもよい仕事をさせて頂けたと思っています。愛情のある、すごいエンターテインメントに関われていることはすごくハッピー。本当にありがとうございました」と笑顔を見せました。

丸山氏デザインの超精巧な衣装を間近で!

展示ブースでは、『雪月花』のMVがお披露目されたほか(残念ながら撮影NGだったので、11月21日のCDリリースをお楽しみに!)、11着の衣装やアイドルたちからのメッセージが、“雪”、“月”、“花”に分かれて展示されていました。

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Eternal Song CD『雪月花』商品概要

【商品名】うたの☆プリンスさまっ♪Eternal Song CD『雪月花』
【歌】一十木音也(CV.寺島拓篤)、聖川真斗(CV.鈴村健一)、四ノ宮那月(CV.谷山紀章)、一ノ瀬トキヤ(CV.宮野真守)、神宮寺レン(CV.諏訪部順一)、来栖 翔(CV.下野 紘)、愛島セシル(CV.鳥海浩輔)、寿 嶺二(CV.森久保祥太郎)、黒崎蘭丸(CV.鈴木達央)、美風 藍(CV.蒼井翔太)、カミュ(CV.前野智昭)
【発売日】2018年11月21日(水)予定
【価格】Ver.SNOW、Ver.MOON、Ver.FLOWERともに1620円[税込]
【発売元/販売元】ブロッコリー/キングレコード
【レーベル】b-green
【初回封入特典】“雪”、“月”、“花”のパッケージごとに、対応するチームのアイドルのコメントカードがランダムで1枚封入

⇒詳細はこちら

(C)早乙女学園 Illustration:倉花千夏 (C)KEITA MARUYAMA.