名作映画の新録吹替に挑戦!完成披露イベントをレポート

『モーリス』新録吹替 完成披露イベントが、6月16日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で開催されました。
上映後には梶裕貴さん、島﨑信長さん、内田雄馬さんが登壇。本作の魅力や演じた感想を語ったほか、名セリフを披露して盛り上がりました。

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『モーリス』(1988年初公開)は、同性愛が罪とされた時代に2人の青年が織りなす禁断の愛を描いたイギリスの文芸ラブロマンス作品。
今回、CS映画専門チャンネル“ムービープラス”の開局30周年を記念して、新たなキャストによる新録吹替版が作成されました。

30年経っても色あせない“美しい人間描写”

まずは映画の感想をひとりひとりが語りました。

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主人公・モーリス役 梶裕貴さん

梶さんは「人間の“光”と“影”の部分も含めて、とても美しく感じる描かれかたの作品でした。(30周年という)機会がなければ、演じることも、映画と出会うこともなかったかもしれません。みなさんにご覧いただく機会ができたことが本当にうれしく思います」とコメント。

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モーリスが恋心を抱くクライヴ役 島﨑信長さん

すると島﨑さんも、「きれいな部分だけでなく、人間的な汚い部分も込みで美しい」と梶さんに共感します。
クライヴ役として、彼の心情に寄り添いながら観たため、「客観的にはダメなことでも、(自分がその立場になったら)わからないよね」と語り、「ひとつひとつのことが、僕の中ですんなり腑に落ちました。でも想像の余地も残されていて、心でも頭でも楽しめる素敵な映画だと思いました」とコメント。

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モーリスに好意を寄せるアレック役 内田雄馬さん

30年前の作品ということで、「難しいのでは?」と構えていたと語る内田さん。
ところが実際に映画を観たら、「描かれている心のやり取りは、いまの時代に通じる部分がありました。“人間”にスポットが当たった作品だったので、共感したり、もやもやしたり、スッキリしたりできる部分がたくさんありました。観る人によって、解釈の仕方が変わってくる、いろいろな想像をさせてくれる作品です」と語りました。

役の気持ちになりすぎて……梶さん取り乱す!?

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それぞれが演じたキャラクターについて問われると、「モーリスは自分の想いに素直で、思ったことは伝えたい人。たとえ法に触れることでも、貫きたいと思う人。ピュアに想いをぶつけて、迷って悩んで幸せをつかんでいく人です」と語る梶さん。
一方で、一時は想いを通わせながらも、背負っている家柄や罪悪感にさいなまれながら、ひとつの選択をしたクライヴに対し「クライヴの気持ちもわかる」と続けました。

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島﨑さんは「クライヴは身分や地位、階級に縛られている存在。それゆえに自分の想いを貫き通せない人です。だからモーリスとアレックが愛を貫いていて、素敵だなと思いました」と逆の視点で答えます。

すると、あるシーンについて、島﨑さんが梶さんから詰め寄られる展開に。

それは、クライヴと彼の妻が、モーリスに“電話するシーン”
いちゃいちゃしながら電話をしてきたクライヴに対し、「ひどい(笑)! モーリスの気持ちになるとつらかった」という梶さん。島﨑さんも、(クライヴは)自分から切ったくせに、(モーリスに対する)未練はあるんですよね(笑)」と笑うと、「もうお前のものじゃないんだぞ!」と梶さんが取り乱し、会場からは笑いが起こりました。

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そんな傷心のモーリスに迫るアレックについて、内田さんは「鍵」だとコメント。
クライヴとのことがあり、自分はどうするべきかという考えに捕らわれていたモーリスの心を開く鍵のような存在だと語りました。
「モーリスの選択が輝かしい未来かどうかはわからないけど、それを考えさせてくれるキャラクター」という言葉に、梶さんもうなづいていました。

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余韻が一変!? “○×モーリス”コーナー

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“親友と呼べる人がいる”には全員が“”と回答

「もうちょっと作品の話がしたい!」「映画の余韻に浸りたい!」というキャストに有無を言わさず手渡された×の札。作品にちなんだ14個の質問に、×で回答していくことに。

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“親友と呼べる人がいる”、“好きな人に自分から告白できる”など矢継ぎ早に質問が繰り出されたため、「興味あります!?」(梶)とツッコミながら一斉に立ち上がる3人。
勢いよく手を挙げたり、悩みながら手を挙げたり、それぞれの反応と回答に客席もざわつきます。

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特に盛り上がったのは、“じゅうたんでぐるぐる巻きにされてみたい”という質問。
作中に実際に出てくる、モーリスとクライヴが仲睦まじくじゃれ合うシチュエーションにちなんだ質問に、「せっかくなら」「してもらえるなら」と全員がを挙げていました♪

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“甘えられるより、甘えるほうが好きだ”という質問は、梶さん内田さんが、島﨑さんが×を挙げます。島﨑さんは「お互いに甘えたいし甘えられたい!」そう。

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梶さんが「このふたりは甘え上手! すぐくっついてくるんです」と主張すると、「梶さんは甘えたがりを引き寄せる性質がある」(島﨑さん)、「梶さんはどうでもいいことを言っても拾ってくれる。人の一挙手一投足を無駄にしないでいてくれる」(内田さん)と、梶さんをべた褒め。

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「僕、どうでもいいこと拾ってたの!?」と笑いながらも、「あとでぐるぐる巻きにしてあげるからね」とふたりを甘やかす梶さんでした。

まるで乙女ゲームな“モーリス決め台詞”

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続いては、作中の台詞を生で披露するコーナー“モーリス決め台詞”。
それまでわちゃわちゃな雰囲気だっただけに「複雑な気持ち」と苦笑いしながらも、シリアスな台詞を披露していきます。

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どの台詞もストレートに気持ちを伝える言葉のため、梶さんは「ここの写真だけ切り取られたら完全に乙女ゲームみたい(笑)」と笑っていました。

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アタリの台詞を引いたのは島﨑さん! クライヴとモーリスの掛け合いシーンが実演されました。

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「友達以上恋人未満のシーン」を演じる梶さんと島﨑さん。
ところが、島﨑さんが「愛してる」と言いながら梶さんを熱く見つめたため、梶さんは思わず吹き出してしまいます。
これには島﨑さんも、「梶さんが照れてくれたので、やったな♪って思いました」とニッコリ。

「素敵な映画と役に出会えて幸せでした」(梶さん)

最後は、3人からのメッセージをご紹介します。

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内田雄馬さん

「30年経った今でも、いろいろなことを考えさせてくれる作品です。人が何かを選択するときに生じる、責任やいろんなことをどう感じるか……。これからの人生の選択をするときに、ヒントに繋がってくれたらいいなと思います」

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島﨑信長さん

「映画を観て感じた、自分の感想を大切にして頂けたらと思います。個人的に注目なのは、モーリスがクライヴにアレックの居場所を聞いてきた時のクライヴの言葉です。言葉の裏を考えながら観て頂くと楽しめると思います」

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梶裕貴さん

「名作に触れることができて、役者として幸せだなと感じています。モーリスの心の動きは、演じていてシンクロする部分がたくさんあり、演じていて楽しかったです。印象的なのは、頻繁に出てくる窓のシーン。美しく描かれた、映画らしい映画になっています。素敵な映画と役に出会えて幸せでした」

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『モーリス 4K【ムービープラス新録吹替版】』放送直前には、キャストインタビューや収録風景が見られる『特番「モーリス 4K」新録吹替~人気声優に密着!~ VOL.1』も放送。
8月には、この完成披露イベントの模様などを収録したvol.2も放送されます。お楽しみに!

放送情報

開局30周年記念/吹替王国スペシャル2019『モーリス 4K【ムービープラス新録吹替版】』

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【放送日時】2019年7月21日(日)21:00~23:45ほか
【監督】ジェームズ・アイヴォリー
【出演】ジェームズ・ウィルビー(モーリス)/ヒュー・グラント(クライヴ) ほか
【声の出演】梶裕貴(モーリス)/島﨑信長(クライヴ)/内田雄馬(アレック)
※4Kをマスターとした2Kダウンコンバート放送です。

『特番「モーリス 4K」新録吹替~人気声優に密着!~ VOL.1』

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『モーリス 4K【ムービープラス新録吹替版】』の吹き替え収録現場や声優インタビューなど、ここでしか見ることのできない映像満載の特別番組です。

6月に開催予定のトーク付き完成披露イベントの模様などを収録したvol.2は、8月に放送予定です。

【放送日時】7月21日(日)20:30~21:00 ほか
【出演】梶裕貴、島﨑信長、内田雄馬