ミュージカルの新境地、ここに極まれり!

2019年11月24日の長野公演を皮切りに、宮城・北海道・福岡・広島・埼玉・愛知・大阪・東京と全国をまわり、昨日2020年1月23日に大千秋楽を迎えたミュージカル『刀剣乱舞』“歌合 乱舞狂乱 2019”

本公演はこれまで毎冬に上演されてきた大型ライブ『真剣乱舞祭』にかわり、『刀ミュ』の新境地を拓く独自のエンターテイメントとして史上最大規模で展開。“ミュージカル”として歌い、踊り、芝居を演じることはもちろん、多彩な日本の文化を『刀ミュ』ならではのテイストで組み込んだことも大きな魅力となりました。

ここでは、大千秋楽まで駆け抜けた本公演のハイライトを、写真たっぷりでお届けします!

※写真は、長野・福岡・東京公演のものです。

厳かな奉踊で幕を開ける、とある本丸の歌合

張り詰めた空気のなか鈴の音とともに現れた浄衣姿の刀剣男士たち。岩の祭壇を囲み神事の如く舞い踊ると、鶴丸国永が篝に火を灯し、今剣が和歌を読み上げます。

本公演では、この“和歌を読み、篝に火を灯す”という行為を繰り返しながら、物語やライブが展開していきます。この儀式がどんな意味を持つのか、最後に何が待ち受けるのか、全編を通して観る者の期待を煽りました。

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場面はガラリと代わり、とある本丸でそれぞれの役割に精を出す刀剣男士たち。ふと耳に入った“懐かしい音”に想いを馳せる石切丸のナンバーは爽やかな風を感じさせます。

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続く蜻蛉切の“こんぺいとう”を巡る一幕では、こんぺいとうに目がない刀剣男士たち(?)のテンポの良い掛け合いとコミカルな演出で会場を笑いの渦に巻き込みました。

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心を揺さぶるライブと物語の抑揚

最初のライブパートでは、『mistake』『Stay with me』、そして蜻蛉切と鶴丸国永による『Impulse』を披露。華やかなライブ衣装でのパフォーマンスに、会場の審神者の皆さんの大きな声援が響きます。

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そんな会場の空気を一変させたのは、青白く漂う人魂を従え登場したにっかり青江による講談『菊花の約』。さらに明石国行が、古典落語の演目を彷彿とさせる“梅の木”を巡る噺でたたみこむと、会場は大きな拍手で包まれました。

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2回目のライブパートを『Brand New Sky』『Nameless Fighter』『約束の空』で再び盛り上げたあとは、なんと徳川家康ら歴史上の人物にバトンタッチ。時間遡行軍との少々地味な戦いで笑いを誘うと、和太鼓が印象的な『前進か死か』を披露しました。

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和泉守兼定と蜂須賀虎徹、にっかり青江が、風呂上がりに涼みながら語らう一幕では、軽装姿をお披露目。美丈夫3人の歌唱と堀川国広によるギターが奏でるハーモニーに、会場からは思わずと言ったため息と少しの笑いが漏れていました。

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『描いていた未来へ』をライブ披露すると、小狐丸から満月の夜の不思議な出来事が語られます。狐の面をつけた刀剣男士たち、そしてふた振りの小狐丸による舞に、明石国行ならずとも狐につままれた思いだったのではないでしょうか。

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ラストスパート! 刀剣男士のファンサに沸き立つ会場に現れたのは……

『響き合って』でスタートした最後のライブパート、『百万回のありがとう』『勝ちに行くぜベイベー』で刀剣男士が客席を満遍なく歩き回り審神者の皆さんへの感謝を伝えます。

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そしてお待ちかねの『獣』で会場の盛り上がりは最高潮に達し、このまま終了か--と思いきや、時間遡行軍が乱入。狙うは冒頭の祭壇のようですが結界に阻まれことなきを得ます。再び浄衣姿の刀剣男士が集結すると、ここまで重ねてきた篝火と和歌の儀式が実り新たな刀剣男士が顕現。「あなめでたや」と祝福の歌で舞台は幕を閉じました。

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もちろん最後にはカーテンコールも。浄衣、ライブ衣装、内番衣装、軽装と、さまざまな姿を見せてくれた刀剣男士たちですが、改めて戦闘装束に身を包み審神者をお見送りしてくれました。

長野から埼玉公演までは桑名江、愛知から東京公演では松井江と、最後に顕現する刀剣男士が変化するなど、すべての公演で新鮮な驚きと感動をもたらした“歌合 乱舞狂乱”。

2020年は春に新作公演が控えているだけでなく、髭切膝丸双騎出陣の再演、そして『刀ステ』との合同イベントも夏に開催されるというのだから、楽しみが尽きません。今後の『刀ミュ』の情報に期待しましょう!

公演概要

【公演名】ミュージカル『刀剣乱舞』 歌合 乱舞狂乱 2019
【原案】『刀剣乱舞-ONLINE-』より (DMM GAMES/Nitroplus)
【演出】茅野イサム
【脚本・脚本統括】 御笠ノ忠次
【振付・ステージング 】本山新之助・DAZZLE・桜木涼介
【公演期間・会場】
長野公演:2019年11月24日(日)長野ビッグハット
宮城公演:11月28日(木)~11月29日(金)宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ
北海道公演:12月6日(金)~12月7日(土)北海きたえーる
福岡公演:12月12日(木)~12月13日(金)福岡国際センター
広島公演:12月21日(土)~12月22日(日)広島グリーンアリーナ
埼玉公演:2020年1月4日(土)~1月5日(日)さいたまスーパーアリーナ
愛知公演:1月11日(土)~1月12日(日)Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)ホ―ルA
大阪公演:1月15日(水)~1月16日(木)大阪城ホール
東京公演:1月22日(水)~1月23日(木)武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
【出演】
小狐丸役:北園 涼
石切丸役:崎山つばさ
今剣役:大平峻也
大和守安定役:鳥越裕貴
和泉守兼定役:有澤樟太郎
堀川国広役:阪本奨悟
蜂須賀虎徹役:高橋健介
長曽祢虎徹役:伊万里 有
にっかり青江役:荒木宏文
蜻蛉切役:spi
物吉貞宗役:横田龍儀
大俱利伽羅役:牧島 輝
陸奥守吉行役:田村 心
巴形薙刀役:丘山晴己
明石国行役:仲田博喜
鶴丸国永役:岡宮来夢
御手杵役:田中涼星
篭手切江役:田村升吾

徳川家康役:鷲尾昇
松平信康役:大野瑞生
結城秀康役:二葉要
永見貞愛役:二葉勇

桑名江役:福井巴也
松井江役:笹森裕貴 ほか

【主催】ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
(ネルケプランニング ニトロプラス DMM GAMES ユークリッド・エージェンシー)

(C)ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会