中国で人気のゲーム『江南百景図』が、ついに日本に上陸!

日本では『どうぶつの森』シリーズをはじめ、たくさんの街づくりシミュレーションゲームが人気ですが、いま中国で人気の【中国・明】の時代を背景とした街づくりゲーム『江南百景図』はご存知でしょうか?

すでに中国で配信中の本作は、情緒あふれる世界観での街づくりはもちろん、史実に存在する人物たちが登場。それぞれが個性あるキャラクター性を持っていることから、ファンに人気の作品となっているようです。

そんな『江南百景図』が日本に上陸。
『水都百景録』として、2022年6月16日にリリース予定です

このゲームを先んじてプレイすることができたので、みなさんにご紹介していきたいと思います!

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まるで、絵巻の世界に飛び込んだかのような情緒ある世界観

本作の世界は、すべて水墨画のようなテイストで描かれています。建物や風景は温かみがあり、とっても癒されます。

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街の風景は、静止画ではなく風で旗が棚引いたり、たまに雲が流れてきたり、雨が降れば川の水面に波紋が広がったり……。
豊富な水源がある都では、天候の移り変わりなども感じることができます。

さらによ〜くみると子供が遊んでいたり、住人が井戸端会議をしていたり、猫や豚、鳥が歩いている様子もみられます。
たまに「こやつ何者?」という面白いキャラクターも隠れているので探してみるのも一興です。

最初は荒廃している場所が多いのですが、少しずつ街を復興させていくことで、美しい街へと変貌していきます。
街を繁栄させていくことで多くの人々が訪れ、活気が生まれていけばさまざまな物語も生まれていきます。

さて、そんな水墨画のような世界。なぜこのようなテイストでつくられているのか。
ほかの街づくりシミュレーションとの差別化を図るためなのかな?
……なんてメタい想像をしていたのですが、その理由はあらすじで明らかになります。

街は巻物に描かれた景色

その昔、中国神話に登場する女神“女媧(じょか)”の宝物“山河社稷図(さんがしゃしょくず)”が女媧封神の際、下界に落ちてしまいました。

それを拾ったのが、本作の主人公である“文徴明(ぶん ちょうめい)”
彼はその巻物に生涯を掛けて“江南水都の百景”を描きました。

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時が流れ、その巻物はさまざまな人の手に渡り、そして最後は火事に見舞われてしまいます。
その時、この巻物に宿る“魂”が目覚めたのです。

目覚めた“魂”は、巻物に命を吹き込んだ“文徴明”のもの。
この巻物はもともと神話の女神“女媧”の持ち物なので、奇妙な現象が起きても不思議ではありません。

“文徴明”がこれまでに書き込んだ建物や人物はこの中で動き出し、“文徴明”すらも巻物の中で復活したのです。

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そう、本作『水都百景録』は、まさに主人公“文徴明”の描いた絵の中の世界となっているため、このような水墨画テイストになっているんですよね。

そして、古代神話というじつは“ファンタジー”な部分もあるのです。

個人的に神話やファンタジーが好きな私は“女媧”様の名に一気にテンションが上がりました(笑)。みなさんもぜひ中国神話について調べてみてくださいね!

“江南水都百景”に込められた愛の物語

さて、自分の描いた絵の中に降臨してしまった文徴明は、絵の中の街“応天府(おうてんふ)”を見て心を痛めてしまいます。

絵の外で火事が起きてしまったように、絵の中でも火事が起きており、街が荒廃してしまっていたのです。

文徴明はその絵の才能を使い、街並みや人物を再び描くことで街の復興を目指すことにします。

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さらに文徴明があることに気づきます。……そう「最愛の妻がいない!」と。

「いないなら、描いてしまえばいいじゃない」とばかりに文徴明は、妻の“吴黎(ごれい)”を描き、呼び起こします。

しかし絵の中に新たに描かれた人物なので、黎は文徴明に関する記憶を失っていました

そんな文徴明は、妻が好きだった江南の都を描いていけば、彼女の記憶が取り戻せるのではないかと考えます。

そこからプレイヤーの街づくりがスタートするわけなのです。

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本作は文徴明の愛の物語でもあるわけなんですね。

物語冒頭から引き込まれてしまうほど、世界観がしっかりしていてストーリーがおもしろいというところが人気の理由なのかもしれません。

美男美女揃い! キャラクターを知ればもっと楽しくなる!

さて、本作では文徴明や吴黎のほかにたくさんのキャラクターが登場します。

董其昌、唐伯虎、潘安、狄青といったイケメンキャラクターや、王昭君といった美しい女性も多数登場します。

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街づくりの一環として用意された“探索”メニューでは、そんなキャラクターたちの物語を楽しむことができます。

ストーリーを読む前に、キャラクターの人となりを知っておくと、より深く物語を楽しめるのでぜひ参考にしてみてください!

◆文徴明(ぶん ちょう めい)

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呉派を継承する画家。絵巻が大火に見舞われた後、江南水都の建物を描き直し、絵巻の住民たちの失われた感情を取り戻すのに協力している。
彼は、妻の呉黎が早く自分との過去を思い出し、幸せに暮らしてくれることを願っている。

◆吴黎(ご れい)

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文徴明の妻。とても優しく、他人を思いやる心を持つ。
記憶を失った状態で絵に入り込んだが、文徴明を心から支え、絵巻の住民が失った感情、特に愛情を取り戻す手助けをしている。

◆湯顕祖(とう けん そ)

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遅い思春期を迎えようとしている青年。言葉のやり取りよりも、紙と筆で感情を表現することを好む。演劇が大好きで、思い浮かんだものをいつでも書き留められるよう、紙と筆を持ち歩いている。
代表作は麗娘と一緒に完成させた『牡丹亭』。

◆麗娘(れい じょう)

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崑曲(こんきょく)の役者。子どもの頃に崑曲を習い、叔母の家に引き取られてからは家事に追われる毎日。
秦淮河(しんわいが)で洗濯をしている時に湯顕祖と知り合い、一緒に戯曲を作った。

◆董其昌(とう き しょう)

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画家であり、愛妻家。妻のことを描き出し、絵の中で再会することを願い、最も美しい絵の具を集めている。

◆董夫人(とう ふ じん)

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董其昌の妻。彼の絵を守るために命を落としてしまった。董其昌は彼女を思いながら絵の中に彼女を描き、夫婦の円満を願っている。
妻や母親として自分を定義することを嫌い、自分には含嬌(がんきょう)という名前があり、誰の付属品でもないと主張している。

◆沈周(しん しゅう)

沈周

呉派の画家の一人。世間知らずで内気な青年で、書画を描くことに没頭している。
人づきあいが苦手で、特に人を罵ることが苦手。思いやりがあり、助けを求める人にはいつも手を差し伸べようとする。

◆唐伯虎(とう はく こ)

唐伯虎

呉派の画家の一人。富や名声に無欲で、他人に媚びることを嫌う。
官吏になる気もなく、書画と酒に酔う毎日を送っている。桃の花がお気に入りのようだ。

◆潘安(はん あん)

潘安

詩人。世間の事情によく通じているが、性格はどこか浮世離れしている。その麗しき容姿に多くの人が集まり、彼の車に果物を投げ入れて愛情を示す。
幼い頃に離れ離れになった母との再会を切望し、行方を探し続けている。

◆王昭君(おう しょう くん)

王昭君

大義を重んじ、勇敢に政略結婚を受け入れた女性。美しい顔立ちで、手には旌節(せいせつ)を持つ。
大局を見据えられる思慮深さがあり、献身的な精神を持っている。

◆狄青(てき せい)

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若き将軍。周囲に顔を見られないよう、いつも仮面をつけている。
自尊心が強く、どこかひねくれたところもある。きれい好きな潔癖であり、お風呂に入るのが好き。

◆徐霞客(じょ か かく)

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旅行家。裕福な家庭に生まれ、不自由のない幼年を過ごした。
兄の不慮の死により兄嫁を迎えに行ったのだが、その旅を経て、この目で広い世界を見てみたいと思うことになる。

◆李白(り はく)

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詩人、酒仙、隠退した元侠客。酒を飲むほどに閃きが冴えわたる。
浮世離れした身なりに、豪放な性格、さっぱりと気風が良い。

◆白素貞(はく そ てい)

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医師。命の恩人の許宣に恩返ししようと人間界に降りてきた蛇の精。
人間になりたくて、妖術を極力使わないようにしているが、その瞳が、人ならざるものであることを物語っている。
許宣と一緒に保安堂の薬屋を営んでいるが、極端に雄黄を嫌っており、決して雄黄を売らないという。

◆許宣(きょ せん)

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医師。優雅でおとなしい青年で、病人を救うことを自分の使命としている。
白素貞と共に保安堂の薬屋を営み、彼女のことを尊重している。

◆李清照(り せい しょう)

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詞人で、曲水の宴の発起人でもある。文筆や思考に優れた才媛で、小事にこだわらない性格の持ち主。
青梅と青梅味の食べ物を好み、大の酒好き。
文字が刻まれた石や青銅器など、金石とよばれるものを夫と一緒に集めている。

探索で楽しめる物語の一部をご紹介!

先述した“探索”メニューでは、キャラクター同士の掛け合いを楽しむことができます。
詳細はぜひプレイして楽しんで欲しいのですが、その様子を少しだけご紹介したいと思います。

まずは、内気な少年・湯顕祖と、明るく可愛らしい麗娘の物語

ちょっと変わり者で、自分の気持ちを言葉にできない湯顕祖は、自分の書いた詩を歌う、美しい声に惹かれます。
その歌を歌っていたのは麗娘。美しい歌声に加え、その可愛らしさに湯顕祖はひと目惚れ!
それを見た大人たちは、アドバイスをしながらふたりの仲を取り持とうとします。

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▲最初はどうなることやらと思っていたふたりは、自然と距離を縮めていきます。気が合えばどんな環境でも惹かれあうものです。

とっても甘酸っぱいふたりの恋模様は、見ているこちらをほっこりさせてくれるんです。
なかなか積極的になれない湯顕祖を心配して、つい手を貸しちゃう周りの人たちの気持ちもめちゃくちゃわかるんです(笑)。

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▲若者の恋路を見守る大人たち。あんまり口を出すのも野暮ですからあとは若いもの同士で……(笑)。

ところでこの麗娘、物語の中ではとっても明るくて幸せそうに見えるかわいらしい女の子なのですが、キャラクター説明を読んで驚愕!

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根も葉もない噂から虐待を受け、周囲から迫害を受けた末に両親は自殺。
なんとか親戚に引き取られたのですが、大好きな詩を歌うことも憚られているような暗い過去をもつ女の子だったのです。

このキャラクター説明を読んでから、この明るさは心の闇を隠すためにわざと振る舞っているのではないかと、とても切ない気持ちに……。

ほかにも、董夫人は妻や母親として扱われるのが嫌で、家出しちゃうなんて話も。

董夫人は自分を持ち、曲げない強さを持っている、気高き女性だということがキャラクター説明からわかります。

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ちなみに董夫人の夫・董其昌も、文徴明と同じく記憶をもったまま目覚めた人物のひとり

「彼の絵を守るために命を落とした」という背景がある董夫人を、文徴明と同じ要領で描くことで、この絵巻の中に復活させようとしています

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▲かなり重要な事実をサラリと言ってしまうのでストーリー中は油断大敵です!

しかし董其昌は文徴明とは違い、夫人の絵を“完璧に描きたい!”という信念のために、納得のいく絵の具を探している最中のようです。

そんな愛妻家な一面を見せる彼ですが、なぜかこちらに「絵の具探してこい!」的な圧力をかけてくる超ドSキャラというのもいい味出しています。

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▲なぜ、あなたの絵の具を私が探すの? と突っ込みたくなりますが(笑)。彼の夫人への愛は相当のようです。

このように本作は、キャラクターひとりひとりにしっかりとした背景が用意されているので、ふつうだったら読み飛ばしてしまうような何気ない会話に奥深さが生まれるのです。

『江南百景図』が中国の多くのファンから愛される理由がわかる気がします。

もちろん街づくりのゲーム部分も面白い!

ここまで、人間模様に焦点をあててご紹介してきましたが、もちろん肝心要の街づくり部分もとっても面白いので安心してください。

農地を設置して野菜を育てたり、お店を設置して料理を作ったり、民家を設置して町民を増やしたりしながら、街づくりを楽しんでいきます

ということで、実際のゲーム画面をみていきましょう。
まず民家を建てて街の住人を増やしていき、働ける人材を確保していきます。

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▲さまざまな建物を建てることができますが、まず最初は人材確保! 住居を提供してあげましょう!

住人には“絵画”(ガチャ)で手に入る特殊住人と、民家を立てることで自動的にやってくる一般住人の2種類がいます。

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▲特殊住人はガチャでゲット! ガチャは画面に好きな絵を書くことで回せます。絵画を題材とした作品ならではの遊び心ですね。

特殊住人は住む場所がないと、いくらガチャで手に入れても戦力にならないというのが面白いところ。
なので無闇にガチャをせず、街づくりの進行に合わせて、その都度ガチャを回すのが良さそうです。

また特殊住人は一軒につきひとりしか住めません。一般住人は部屋に空きがあると自動でやってきます。
特殊住人でなければできないアクションや強化もたくさんあるので、民家は優先的に建設していきたいところです。

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▲民家を強化すれば部屋数を増やすことができ、最大5人まで住人を増やせます。ちなみに住んでいる住人同士の交流もあり、テキスト上で喧嘩していたり、仲良くなったりしているを見るのも面白いのです。

続いて、民家の数を増やすためには、“繁栄度”が条件に達する必要があります。

“繁栄度”は、“装飾”“娯楽建造物”を建てることで上がりますが、それには野菜や、木材、服といった生産物が必要となります。

生産物を生み出すためには、農地や加工場といったものが必要となります。
これらをバランスよく用意する戦略的な街づくり計画がプレイヤーには求められるというわけです!

ゲームサイクルとしては以下のようになります。

・民家を建て人材を確保
 ↓
・農地や綿畑、食事処など生産系建造物を建て、生産物を増やす
 ↓
・生産物を消費しながら装飾系建造物を増やし、繁栄度を高める
 ↓
・さらに領地を広げながら民家を増やし、街に活気を取り戻す

「あれを建てるには、まず、これとこれが必要だから、まずはこちらを先に建てて……」と頭を悩ますのは、街づくりシミュレーションの面白いところですよね。

また、建物を美しく配置するのも楽しみのひとつ
効率的な街づくりをするのか、装飾を増やして見た目の美しい街にするのか。
すべてはプレイヤーのあなた次第となります。

本作では“配置変更”モードが搭載されており、建物を動かすのはかなり手軽にできると感じました。

街中がごちゃごちゃしてきたな〜とおもったら思いっきり模様替えを楽しんでみてくださいね!

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▲ちなみに横持ちでのプレイも可能です。街が広くなってきたらこちらの方が遊びやすいかも?

美しい山水画のような世界で、さまざまな人間模様を楽しんだり、ひとびとの生活を管理していく街づくりシミュレーション『水都百景録』。
明の時代へタイムスリップし、彼らとともに江南の美しい風景と愛する人を取り戻してみてはいかがでしょうか?

『水都百景録』事前登録受付中!

2022年6月16日リリース予定の『水都百景禄』では、現在事前登録を受付中です。

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町づくりシミュレーションゲーム『水都百景録』

ゲーム配信日:2022年6月16日予定
価格:ダウンロード無料 ※一部アイテム課金制
推奨環境:iOS11.0以上、Android OS 6.0以上
※推奨端末一覧については、今後予告なく変更や削除を行う場合があります。

@Coconut Island Games